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めーし
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瑞希 流星♟也中
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王耀の胸元に顔を埋めたまま、天乃時雨は小さく「うう……」と情けない唸り声を漏らしていた。耳の先まで真っ赤に染め上げ、羞恥心で全身を縮こまらせているその姿は、先ほどの大胆な行動がまるで嘘のようだった。
「もう……何も言わないでください……。穴があったら入りたいです……」
くぐもった声でそう呟く時雨の背中に、王耀は愛おしそうに片手を回し、優しく撫で下ろす。サラサラとした腰までの銀髪が、彼の指先の間を絹糸のように滑り落ちていく。その感触を確かめながら、王耀は低く柔らかな声で笑った。
「はは、あんなに大胆に仕掛けてきたくせに、今さら恥ずかしがるアルか。可愛いところがあるじゃないアルよ」
「ずるいです、耀さん……。からかわないでください……」
むすっとしたように小さく抗議する声だったが、どこか力が抜けている。それもそのはず、普段の彼女にとって、あのキスは全精神力を使い果たした大冒険だったのだ。お酒の勢いに背中を押されて飛び出したものの、正気に戻った途端、押し寄せる気恥ずかしさと疲労感が一気に彼女の体を襲い始めていた。
ふと、王耀の腕の中で、時雨の体からぴくりと力が抜ける。
先ほどまで早鐘のように激しく鳴り響いていた彼女の鼓動が、ゆっくりと穏やかなリズムへと変わっていくのが分かった。緊張の糸がプツリと切れたように、時雨の呼吸が規則正しく、深くなっていく。
「……時雨?」
返事はない。王耀がそっと体を起こし、のぞき込むように顔を近づけると、時雨はもうすっかり瞼を閉じていた。
長くて美しい銀の睫毛が、ほんのり赤らんだ頬に影を落としている。ふわりと開いたままの小さな唇からは、スースーと規則正しい寝息が漏れていた。酔いと極度の緊張の限界が訪れ、文字通り電池が切れたようにその場で眠り込んでしまったのだ。
「……まったく、これじゃあ子どもアルな」
王耀は呆れたような、しかしどこまでも甘い溜息をついた。
先ほどまでの強気な彼女はどこへやら、今はただ無防備に彼の腕の中に身を委ね、すやすたと心地よさそうな寝息を立てている。お酒の匂いがふわりと漂うその寝顔は、見ているだけで胸の奥が締め付けられるほど愛おしかった。
この長い歴史の中で、数え切ほどの別れや出会い、喧嘩も宴も見てきた彼にとって、こうした穏やかな日常のひとコマは、何よりも代えがたい宝物だ。
王耀は乱れた時雨の銀髪を優しく梳り、耳にかかる髪を丁寧に整えてやった。そして、彼女が冷えないようにと、近くにあったブランケットをそっと肩まで引き上げる。
「おやすみ、時雨。……いい夢を見るアルよ」
眠る彼女の額にそっと唇を寄せ、王耀はそのまま静かに体を預け直す。
静まり返った部屋のなか、時雨の穏やかな寝息をBGMに、二人の重なる影はゆっくりと、穏やかな夜の底へと溶けていった。
コメント
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ああ〜第2話、めっちゃ良かったわ…! 時雨の大胆なキスからの、急に恥ずかしがって王耀の胸に顔埋めてそのまま寝落ちするとことか、可愛すぎて鼻血出そうになった(笑) お酒の勢いで全精神力使い果たした感、めちゃくちゃ分かる。王耀の「子どもアルな」って言いながらブランケットかけて額にキスするところ、優しさがにじみ出ててエモすぎる。この二人の距離感がじわじわ縮まってくの、最高に好きです🔥