テラーノベル
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鏡に触れた瞬間,少女の視界は光に飲まれた。
瞑った目をゆっくりとあげると,そこは大きな鏡の前にいた。
「ここはどこ?」
沢山の小さなベッド
動く度にミシ,ミシと鳴る木の床
『何を言っているんだい,ここは僕らの家じゃないか。』
少女が足元を見ると,小さな人が立っていた。
少女が目の前にある大きな鏡に映る自分を見ると,長いドレスに短い髪,まるで前の自分とは大違いのだった。
「私じゃないわ。これは誰?」
『白雪姫,どうかしたのかい?』
少女が呟くとのろのろと小人達が少女の周りに集まってきた
「白雪姫?」
『そうだよ。君は白雪姫だ』
「違うわよ。私の名前は…」
『白雪姫だろう?』
「だから違うって!」
『白雪姫以外に何があるんだ』
「私の名前は…」
少女の口が止まった
自分の名前が思い出せなかった。
そして少女は自分が”白雪姫”の世界に来たと知る。
「そうね,私は白雪姫だわ」
『よかった。寝ぼけていたんだね』
すると,外からノックの音が聞こえた
外に出ると黒いマントを着た不気味なおばさんがいた。
手に持っているカゴにはリンゴが。
『リンゴはいかが?甘くて美味しいよ』
「遠慮しておくわ」
『そう言わずに。』
「私リンゴ嫌いなの。だから要らないの」
『…』
少女は嫌いの一点張りで一向にリンゴを
受け取らなかった。
『聞き分けの悪い小娘だね。
黙ってお食べなさい』
魔女がリンゴを少女の口にねじ込む
少女がリンゴを噛みそうになった時家の中から
音がする
少女が向かうと先程の鏡がまた光り始めた
少女は鏡に触れる。
魔女は跡を追いかけたが,鏡の中には入れないようだった。
「助かったのね。私,助かった!」
少女はまた目を開ける。
そこにはホコリを被る水簿らしい女の子が
映っていた。
2_白雪姫,完
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#ヤンキー
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コメント
1件
うわあ、面白かったです…! いきなり“自分の名前が思い出せない”って設定、ゾッとしました。それでいて「私リンゴ嫌いなの」ってサラッと魔女をかわす白雪姫、したたかでいいなと思いました。ラストの、鏡の向こうにいた「水簿らしい女の子」がすごく気になります…これはもう次が待ち遠しいです!