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あの複製男との戦いを終えてから早1ヶ月。Oriensオリエンスは再び本社に集まっていた。そう、訓練をするためである。というのも、最近力をつけているKOZAKA-C こざかしーに対し、こちら側の戦力を底上げするために今行わなければならない最重要任務だ。昨日は、Dytica ディティカと合同で対人練習をしたところだ。幸い、この本社にはトレーニングルームと宇佐美リトジムトレーナーが完備(?)している。そのため、今日も筋トレには困らない。

「リトく〜ん…、あと何回〜?」

「んーじゃテツ今日頑張ったからあと100回なっ!」

「100っかぃ…?!」

「コッコッコッwい〜や嘘嘘wあと5回でいいよw」

宇佐美と佐伯が筋トレに励んでいるとき、

「ただいまぁ〜!」

とパトロールから帰ってきたウェンが4人分のアイスが入った袋をうぃと掲げると、歓喜の声がトレーニングルームに響く。

「じゃあ俺パトロール交代するわ!アイスもらてくで〜!」

「「「いってらっしゃーい」」」

今日も平和だといいな、と思いながらアイスを頬張り本社をあとにする緋八だった。


いつも通り太陽が真上にある時間帯のパトロールは、朝忙しなく街を行き交う社会人たちがベンチでゆっくり昼ご飯を食べていたり、幼稚園児たちが手をつなぎながらお散歩していたりと、見ていて幸せになる光景ばかりだ。その風景の中に、緋八は困っていそうな女性を見つける。アイボリーのタイトなロングスカートに、艶やかな黒髪がよく映える。道端の草の上にお尻を置き、何やら足首をさすっている。

「お姉さんっ!どうしました?」

一瞬焦った様子でびっくりしてこちらを見上げるも、ヒーローだと分かったのかすぐ安心した表情になる。

「ヒールの高さに慣れなくて、さっき段差で足を捻ってしまって…。」

「なるほど…、自力で歩けます?」

「…少しきついかも、です」

不安そうに女性が俯いて言う。

歩けると言いかけたが、体重をかけてみるとだいぶ痛いことに気がついたようだ。

「抱っこして連れていきましょか?」

「いいんですか…!では、そこのオフィスまで…。」

ひょいっとお姫様抱っこで女性を持ち上げる。さっきスクワットのために佐伯を持ち上げたのよりは断然軽い。おんぶと迷ったがこの女性の豊満なのが当たるよりはまぁ、こっちのほうがいいだろう。女性から指示を受けてオフィスへと歩みを進める。次の瞬間だった。ドスッと鈍い音を立てて、冷たくて鋭い何かが緋八の胸を突き刺す。

「え…、」

MECHATU-A ヒーロー活動記録

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