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熊野光一
俺は今、市役所にいる。
ナンバーカードの更新のためだ。
しかし、何かあったらしくすごく待たされている。
「どうしたんだ?」
ちなみに、真条も一緒である。
「お前がなんかやらかしたんじゃねぇの?」
「そんなわけ無いだろ」
え、違うよな。ちょっと不安になってきた。
それからしばらくしてこの市役所のトップらしき人が出てきた。
「熊野様、それとお連れの方も一緒にこちらに来ていただけませんか」
そう言って通されたのは、とても豪華な、されどどこか重厚感ある部屋だった。
「あの、どうかなさいましたか?」
「ほら、なんかやっちゃったんじゃないの?」
うそだろ。まじでなんかやらかしたのか?
「いえ、違います。熊野様に微弱な能力反応が出ましたのでそちらの確認です」
「へ?」
能力反応は能力者にしかでないはずでは?
俺は無能力者のはずなんだが?
「こちらとしてもかなり驚いています。なにせ無能力者に突然能力反応が出ましたので。
こんなことは今まで起きたことはありません」
なんの心当たりもないんだが。
「とりあえず精密機器の方で能力の確認をおこないます。こちらに手を」
そう言われて、差し出された機械に手をおいた。
すると、機械に能力について表示された。
そこにはこう書かれていた。
『触れたあらゆるモノを奪い取ることができる。任意発動』
泥棒向けだな。
「なるほど。失礼ですが犯罪者向けですね」
でしょうね。
『名称「」ランク「D」』
「Dランクのようですね」
「なんで名前が表示されてないんだ?」
「おそらくは機器の故障かと」
「なら、俺が名前つけていい?」
「なんで真条がつけるんだよ。別にいいけどさ」
「やった。だったら名前は」
〜つづく〜
あとがき
僕にもこんなご都合展開来ないかな。
異世界をチート能力で無双するみたいな。
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