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熊野光一
俺に能力反応が出てから少したった。
市役所の方々にはこのことは誰にも言わないでほしいと伝えている。
理由は簡単だ、無能力者に能力が発現したなんてわかったらマスコミとかが押し寄せる。
できるだけそういうことは避けたい。
そして、今日は
「よし、テストを始めるぞ」
テストの日だ。クリア出現によって一旦中止になっていたあのテストである。
ゼロ
ちなみに、能力の名前は『白紙』になった。
結構かっこよくて気に入っている。
「今回のテストに限り、問題を解き終えた者は帰っていいぞ」
「終わりました」
ああ、まずい。帰れる喜びで即答してしまった。
「嘘は良くないぞ、熊野。まだ始まって10分も経ってないだろ」
「あ、先生、俺も終わりました」
「よし、熊野と真条は後で職員室に来い」
「「ええぇ!」」
♢なうろーでぃんぐ♢
熊野光一
「お前ら、早く帰りたいからって嘘は良くないだろ」
「いや、本当に終わってたんですよ」
この前のテストを少し変えただけだったから一瞬だった。
「そうですよ。先生も俺達のテスト見たでしょ?」
「確かに全て答えが書いてあったが、いくらなんでも早すぎないか?」
「「簡単だったので」」
「二人揃って簡単とか言うなよ。頑張って作った先生方が可哀想だろ」
仕方ないだろ、簡単だったんだから。
「きゃぁー!」
「なんだ!?」
〜つづく〜
あとがき
最近、ゲーセンで乱獲して家に景品を飾っています。
僕の部屋が段々、景品に埋め尽くされ始めている。