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「う゛うっ…」
目が覚めると俺は謎の部屋のような場所にいた。起き上がって辺りを見渡してみても同じような景色ばかり。曲がり角が多く、まるで迷路みたいだ。
俺の他に人は居ないのかと歩き回ってみると、広場のような場所を見つけ、そこには紫髪の角の生えた青年?がいた。特に出来ることもないため、彼を観察することにした。さっきも言った通り、曲がり角も多くて丁度良い。彼もここに迷い込んでしまったのか、はたまたここに巣くうエンティティなのか。少し近づいてみることにした。
もう一度観察を始めると、あることに気づいた。彼の頬には少し目立つ傷があり、彼の服の片袖に切り込みのようなものがある。過去に誰かと戦ったのだろうか。その時、目が合った。合ってしまった。
次の瞬間、俺と彼との距離が潰れた。やはり彼はヒトではなかった。俺はそのまま首を掴まれ、後ろにあった壁に背中から激突した。
意識が遠退きそうな中、少し目を開けてみると、奴の右手が首にあるのは感覚があったから分かっていたが、左手は震えていることが分かった。怯えているのだろうか。それとも殺意の現れなのだろうか。とにかく、その右手をよけてもらわないと俺は息ができないままだ。奴に言葉は伝わるのか、そもそも声にできるかも怪しい。そんなことを考えてる場合じゃない、全てを肺に残っていた酸素に込めた。
「…たすけ…てッ」