立場
王家の家系で生まれた私は、両親に嫌われてる。 特になにもしていない。
生まれてきたのが、癪だったのだろう。
🩷「、、お母様」
♡「うっさいわね!!黙ってなさいよ!」
♡「おかあさま~!」
♡「あら~?どうしたの~?」
私が出来損ないだからって、妹ばっかり構って。
🩷「、、愛されてみたい」
そんな私でも家にいる時間、勇逸楽しい時間がある。
🩷「、、今日は来ないのかな、」
そんなことを考えているとコンコンと扉を叩く音がした。
🧡「お待たせしました」
🧡「今日は隣町に行きますか?お部屋でゆっくりしますか?」
この女の子はメイド兼騎士。 えとさん。
私が物心ついた時からずっと一緒。
私を守ってくれてる。ここにいるメイドさんは基本私のことを嫌ってない。
嫌ってるのは両親と妹だけ
🩷「、、隣町に行きましょう」
🧡「了解致しました。準備が出来たのなら、玄関までお待ちくださいませ」
🩷「そんな畏まらないでも良いんですよ 」
🧡「、、私はメイド兼騎士なので、のあ様をお守りしなければなりません」
🧡「油断でもしたらなにがあるか分かりません。そこのところご理解お願いします 」
堅実な彼女は少しも気を緩めることはしない。
🧡「それでは」
一言残し、部屋を出ていった。
🩷「、、?まだかな、、?」
待っていろ、と言われたが一向に玄関に来ない。
🩷「探しにいこっと、、」
🩷「っ、!?」
少し探していると、廊下から聞き慣れた声が聞こえる。
🧡「鬱陶しいです。良い加減にしてくれませんか」
🧡「お姫様を待たせてるんですよ」
面倒事に絡まれたようだ。
今、私が助けに行っても、えとさんに怒られるだけ。
🩷「っけど、行くしか、」
🩷「えとさんっ、!」
🧡「お姫様、?」
♡「あ~、お姫様じゃ~ん。一緒に遊ばない?」
♡「ど~せ、暇なんだろ?」
ここの城の人ではない。部外者か、客人か。
🧡「姫に何を、!」
♡「うっせぇな」
🩷「っ、えとさんっ、!!」
気づいたころには、腕を引っ張って走りだしていた。
🩷「ふぁっ、大丈夫ですか、」
🧡「姫、!何をしているのかお分かりですか、、!」
そりゃ、怒られる。余程危ないことをしたのだから。
🩷「っ、、けど、えとさんが、」
🧡「はぁ、、」
ため息をついて黙りこむ。
🧡「、、良かったです。ご無事で」
🧡「しかし、姫は命を狙われる存在。それをお分かりですか」
🩷「っ、分かってます、しかし、!」
🩷「大事な人を守りたいのは、えとさんも同様でしょう、、!!」
🧡「っ、そりゃそうですね 」
🧡「ただ、その大事な人が傷つく所を見たいわけないでしょう」
えとさんの何かの圧に押され、息が詰まる。
🩷「、、ごめんなさい、」
🧡「大丈夫ですよ。しかしこれからは助けを呼んでください」
🧡「決して無理をしないこと」
🩷「は~、い」
🧡「さて、行きますか?」
🩷「っはい!」
🩷「どこ行きますか~?」
🧡「姫のお好きな所へ」
しかし、困ったものだ。この人は、平気で照れることを言う。
私がいつから貴女に好意を寄せているのか気づいていないのか。
🩷「えとさん?」
🧡「っいえ、どこにいきますか?」
🩷「あそこも行ってみたいんですよね~!」
いつか、この気持ちが交わればいいのだけれど。
2人の気持ちが交わるのはまた別のお話__
コメント
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この人BL作らなそうだから安心して見てられるぅ….ᐟ