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部活が終わり、みんなで部室を出た。
「凪、夜ご飯?行くんやったっけ?」
「あ、うん、図書室で待ってくれてて」
「そうかそうか、あ、今度5人でもご飯食べに行こーや!」
「いいじゃん!行こ行こ!」
「いいな、ラーメンとか行きたい」
「なーぎー来てからまだ食べに行ってないしね」
こんな私とも行きたいと言ってくれるのが嬉しかった。
「じゃあな凪、あんま遅なったらあかんで」
図書室に着いたところで滝原くんが言った。
「お母さんみたいになってるよ聡也」
「なんかつい言ってまうねんこれ、、」
4人は笑って、私に手を振った。
お礼、まだ言ってない。
「あ、た、滝原くん」
名前を呼ぶと、滝原くんはぱっと振り返った。
「どしたん?」
「自分が、、溢したってことにしてくれて、、ありがとう」
ほんと1,2秒の間のあと、滝原くんは笑った。
「あんなんぜんっぜん、なんも気にせんでええよ」
「、、、ありがとう」
「根岸が待っとるよ、はよ行ったり」
「うん」
「じゃあ、ばいばい」
優しく笑って手を振る滝原くんに、私も手を振った。