〈凸もり視点〉
「くっ!」
俺たちは飛んでくる爆弾を避けるので精一杯だった。
近接特化…それを軽量型の爆弾で補ってるのか…
俺は能力を使いこなせていない、制御の為に右目に包帯を巻いている。
だから拳銃とかナイフとかの武器ばっかだ。異能力者には到底勝てない。
だから長年努力した。
「!」
俺は間を縫ってさぁーもんの元に走る。
「…強いね。けど…」
「そこは俺の射程圏内だよ。」
「!?」
俺の目の前に、水で作られた大量の弾丸が現れる。
慌てて避けようとするが、一つが脇腹に当たる。
「ぐっ!」
後ろに引いて、傷を手で抑える。
「…水を操る能力か?」
「そうだよ。俺の能力は〈bold marker〉、水を生成したり、操ることができる。けど正直この能力弱いんだよね。射程が極端に短いから。」
…けど、威力が半端じゃなかった…!
「…俺の能力は射程を犠牲に、威力に特化してるんだ。だから下手に近づいたら死ぬよ。今回は運が良かったね。」
こいつ、本当に13歳か…?
俺が調べた情報は、ちゃんと信憑性のある物だったはずだ。けど…
その情報以上に、こいつは強過ぎる。
「…確かに、俺は運がいいな。…けど」
俺はさぁーもんの向こう側を見る。
「お前は逆に運が悪かったな。」
さぁーもんが慌てて振り返る。
そこには、さぁーもんの首元を狙う獣の腕があった。
さぁーもんは慌てて弾丸を生成するが、全て弾かれる。
…その獣の正体は、腕の一部を獣の腕に変えたおどろくちゃんだった。
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