テラーノベル
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⭐︎不破湊×赤城ウェン
(No.1ホスト×BAR店員)
⭐︎コールボーイ
⭐︎リクエスト感謝
※ご本人様達とは一切関係のないお話です。
※個人的な妄想と希望から来たお話です。
ガラガラガラガラッッ
AM7時
今日も店の片付けもそこそこに、ふらつきながら大きなゴミ袋を抱え階段を上がりシャッターを下ろし、鍵を閉める。
地下のバーなので、仕事終わりにゴミを持って上がる階段が1番苦痛だったりする。
5日連続勤務
やっと休み…
土日含んでの5連勤だなんてほんとうにとんでもないシフトを…
ゴミステーションにゴミを置くと、ふっと頭がぐらつき、身体がよろけてしまう
『おっと。大丈夫か兄ちゃん、フラフラだけど』
裏路地なのになぜかいる男2人組
付けられた?いつの客だろうか?
ウェン『すいません、ありがとうございます』
『なぁ?よかったらウチで休まねぇ?』
ウェン『すいません、今そういうのしてなくて』
『…今は?…ふーん』
あぁ…言葉選びを間違った…どうしたものか…
手首を強く握られ引っ張られそうになった瞬間
『ぐェッッッ‼︎』
グシャッ
後ろから聞こえる物騒な声と音
すると男の頭上に見える大きな影
咄嗟に横に避けると
『ぐェはッッッ‼︎‼︎』
と飛び蹴りを喰らい男が倒れ込んでくる
あまりの突然の出来事の連続でさすがに酔いも覚める
『大丈夫ですか?ウェンさん』
また知らない男。
ウェン『なっなんで名前s…』
『さすがグエルさん!ウェンくん!大丈夫?怪我ない?』
その言葉を遮るように彼の後ろから男女がやってくる
不破湊だった…
ウェン『ぇ…ぁ…ぇっと…』
『ほら!ウェンちゃんびっくりしちゃったじゃない!湊ちゃん、グウェルちゃん謝って』
グウェル『すいません、驚かせて。なかなか自分もいけるなって思った綺麗な飛び蹴りだったんですけど』
湊『ごめんなぁ?ウェンくん。オレが行こうとして、巴さんに止められてしもてw』
グウェル『一応肩書きNo.1って自覚あります?』
湊『にゃははっ!ないw』
巴『ごめんなさいね?色々びっくりよね?大丈夫、この3人はみんなあなたの味方だから^ ^』
…いい匂い…自分に向けられた笑顔が眩しい
だめだ、パンクしそ…
疲れと共に目が回り景色が変わる
あったかい…
ウェン『んッ…んぅ…..』
湊『あっ、起きた?よかった』
視界の先には不破湊
看板で見たよりキラキラしてた
ウェン『ぇ…ぇあっすいませっ』
グウェルにおんぶされていることに気がつき動いてしまう
グウェル『わっ!危ないですって!もうすぐですから、大人しくしてください?』
ウェン『けどっ』
巴『ウェンちゃん?詳しくは着いたら説明するから、今は大人しくして?』
ウェン『ぅ…はぃ…』
グウェル『いいですか?よいしょっ』
グウェルはウェンをいい位置で再度担ぎなおす
大人になってもおぶられるだなんて思ってもなかった
何が何だか分からない
着いた先はマンションだった
さすがに気が引けるでしょう?とグウェルから下ろしてもらう
お手をどうぞ?なんて手を出してくれる不破さんを横目に、行きましょ♡と巴に手を引かれる
あんまりやwと笑いながら後ろを付いてくる不破さんの笑顔は、あの看板のイメージとは全然違って気さくな人だった
湊『いらっしゃい』
ドアを開け長い廊下を引かれリビングに案内される
綺麗な家具で揃えられていて、自分がいるには気が引けてしまう
ウェン『え….と…』
ソファにかけるよう言われるが身体が硬直してしまう
湊『ウェンくん?』
グウェル『お疲れですか?お仕事終わりですもんね』
巴『ウェンちゃん?来てくれてありがとう』
巴は笑顔でウェンの手を取る
巴『なんで連れてこられたか分からないわよね。怖かったよね。けど、これまでの人達とは違うから安心してほしいの。…色々…あったよね。前のお店の店長さんから聞いたの。借金、肩代わりしてたんでしょ?頑張って偉かったね、ウェンちゃん』
そう言うと巴はウェンの頭を撫でる
知ってくれる
理解してくれる
そうわかった瞬間涙が溢れてきた
湊『ウェンくん。オレらは今までウェンくんが出会ってきた悪い男みたいに手ぇ出せへんから安心してな。なんか嫌なことあったら2人おるわけやから、すぐに呼べばえぇよ』
グウェル『ぼくは妻子持ちですしねぇ』
巴『ね?』
ウェン『はい、ありがとうございます』
グウェル『あ、そうそう。帰ってきたときにお風呂の電源付けてるのでそろそろ沸くと思いますよ、ウェンくん入ってらっしゃい?』
ウェン『え?』
湊『今日はみんなでオレの家でご飯食べる日!ウェンくんは泊まってって。』
ウェン『へ!?』
巴『詳しくはまたご飯の時に、ね』
湊『しゃーないなぁ、ウェンくんきっと気ぃつこてまうから、ちゃんと洗ったろな^ ^』
そう言い、風呂場へ手を引かれる
ガラガラッ
湊『ウェンくん、いらんことせぇへんって約束するからお風呂、はいろっか。』
ウェン『は、、、はい。』
湊『ありがと^ ^はーい、服脱ぎますよぉ』
ウェン『自分で脱げますぅ』
湊『にゃははwあ、もう裸の付き合いなんだから敬語禁止ねw』
ウェンは顔に熱があがってきてしまうのが分かる
ウェン『ッッッ///』
湊『ウェンくん?』
ウェン『あの、、ね?』
湊『うん?』
ウェン『….ありがとう///?』
湊『はいよ^ ^』
経験のない優しさに身体がムズムズする…
ジャー…
湊『熱ない?』
ウェン『大丈夫』
湊『頭かけるでぇ』
シャワーをかけシャンプーで頭を洗い、流される。コンディショナーを付け頭をマッサージされ、シャワーで流される
人に洗ってもらうのってこんな気持ちいいんだ…
湊『ウェンくん、シャワー持って?…そ。顔にかけてみて?いいやつやから顔もキレイなるわ。いくでー』
シャワーベッドを自分に向けると思っていたよりしぶきが顔にかかる
ウェン『ん゛ッッッ』
湊『にゃははw猫みたいwがんばれww』
ウェン『ぷはっ』
湊さんからの声が聞こえなくなり不安でシャワーを外すとモコモコの泡が頬に触れる
風呂の淵に座り、泡と共に顔を撫でられ、またシャワーで流し、背中を洗ってもらうと、前は任せたと洗体タオルを渡される
不安感を紛らわす為か、濡れてしまうのを覚悟でTシャツとパンツを履いてくれている湊さんに誠実さを感じ笑顔が漏れる
湊『なに、ウェンくんw』
ウェン『なんでもない』
湯船に浸かったのなんていつぶりだろうか
いつも軽くシャワーを浴びて終わってしまうから
ドア越しにグウェルから冷たい水を渡される
夜明けにいい匂いのシャンプーとボディーソープで洗い、湯船に浸かり冷たい水を飲む
蓄積していた酒が全て抜けた気分だった
湊『怖くない?大丈夫?』
ウェン『はい、大丈夫です』
あっ!と笑われ鼻を突かれる
ウェン『だ、大丈夫』
良い気分と、不安な気持ちが交差する
こんな汚れた自分が、キラキラした人達のところにいていいのかな…..
湊『そw…..けど、まだ顔がスッキリしてなさそうやね、心の中が…,』
ウェン『……引かないで聞いて、、、くれる?』
湊『ん?もちろん』
ウェン『借金…5000万だったんだけど、返すアテなくて拾って貰えたのが前のお店で…。けど、 暴力沙汰があってお客さん減って潰れちゃって…..。せっかく拾って貰ったのに恩も返さずに、借金返さなきゃって必死になって、嫌だったのに身体売った…。利子は膨らむし、返さないといけないのに身体はボロボロになって。ようやく返せたのが半年前。けど、今までいた街は僕はいたらいけない気がして。眩しくて。自分は….汚れてて…..だから、不破さん達に声かけられるなんt…』
湊は片足を湯船に入れ、ウェンにキスを落とす
湊『それ以上は言ったらあかんよ。ごめん、手出さんって言ったのに。叩いてくれる?』
そういい頬をウェンに向ける
びっくりしたがそんなつもりないと首を横に振る
湊『ウェンくんは汚くなんてないで?あとで時間作ろうな。ほら、のぼせるからあがろ。』
脱衣所に来てバスタオルで包まれる
湊『オレもついでに入ってまうから、出たら巴さんのとこ行ってくれる?あ、服これ着て?』
ウェンの頭を撫でる湊
湊『オレらは!ウェンくんのこと大好きやからな?』
何か含んだ言い方
ありがとう…
けど今はただ、その言葉を素直に受け取ろう
そう、撫でられるのをスッと受け入れる
コメント
2件
え、あの、めっちゃ好きです。好きすぎていいね1600にしちゃいました