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そ 。
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あっぷるぱい
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ゆゆ(ちょっと復活
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#吸血鬼パロ
第13話「次に動くのは――」放課後。
公園。
「潔!」
「ん?」
蜂楽が楽しそうに笑う。
「こっち!」
「お、おい!」
蜂楽に手を引かれながら、潔は公園の中を歩いていく。
「何するんだ?」
「んー?」
蜂楽は振り返る。
「潔と遊ぶ!」
「ざっくりしすぎだろ!」
「いいじゃん!」
「よくねぇよ!」
二人の笑い声が響く。
しばらくして。
二人はベンチに戻ってきた。
蜂楽が買ってきたジュースを潔に渡す。
「はい!」
「ありがと」
「どういたしまして!」
潔はジュースを一口飲む。
「……うまい」
「でしょ?」
蜂楽は満足そうに笑う。
そして――
少しだけ沈黙。
「…………」
「…………」
潔が横を見る。
蜂楽も潔を見ていた。
「……何?」
「ん?」
「さっきから俺のこと見てない?」
「見てるよ」
即答。
「潔だから」
「…………」
潔は固まる。
「……そ、そういうもんなのか?」
「そういうもん!」
蜂楽は笑う。
でも。
その笑顔の奥には、ちゃんとした想いがあった。
「潔」
「ん?」
「俺さ」
蜂楽は少しだけ視線を逸らす。
「潔が笑ってるの、好き」
「…………」
「楽しそうにしてると、俺も楽しくなる」
「…………」
「だから――」
蜂楽が潔を見る。
「これからも、いっぱい笑っててほしい」
潔「…………」
胸が、じんわり温かくなる。
「……蜂楽」
「ん?」
「ありがとな」
潔は笑う。
「俺も、蜂楽といると楽しい」
「…………」
蜂楽の目が丸くなる。
「……ほんと?」
「うん」
「じゃあ――」
蜂楽が嬉しそうに笑う。
「もっと一緒にいようね」
「おう!」
潔は何気なく答える。
その瞬間。
蜂楽は小さく呟いた。
「……やっぱり、潔大好き」
「ん? 何か言った?」
「なーんでも!」
「?」
潔は首を傾げる。
――相変わらず鈍感だった。
そして。
翌朝。
「…………」
潔が教室に入る。
すると。
「潔」
「ん?」
凪が窓際に立っていた。
「凪?」
「昨日、蜂楽といたでしょ」
「うん」
「楽しかった?」
「楽しかった!」
「そっか」
凪は少しだけ黙る。
そして。
「じゃあ、次は俺」
「…………え?」
「俺も潔と二人で過ごしたい」
潔「…………」
まただ。
昨日と同じ。
「もっと一緒にいたい」
その言葉。
潔は少しだけ胸に引っかかる。
「……分かった」
「ほんと?」
「うん」
凪の表情が少し柔らかくなる。
「じゃあ、放課後」
「どこ行く?」
「考えてない」
「え?」
「潔といればいいかなって」
「…………」
潔は一瞬黙る。
(……凪って、こういうこと普通に言うよな)
でも。
その言葉が嫌じゃない。
むしろ――
嬉しい。
「じゃあ、一緒に決めよう」
「ん」
凪が小さく笑った。
その日の放課後。
二人は学園近くのゲームセンターへ向かった。
「潔」
「ん?」
「これ」
凪が指差したのは――
巨大なぬいぐるみ。
「取って」
「俺が!?」
「うん」
「いや、難しそうだけど……」
「潔ならできる」
「…………」
潔は苦笑する。
「じゃあ、やってみるか」
数分後。
「取れた……!」
「…………」
凪がぬいぐるみを見る。
そして。
潔を見る。
「……すご」
「だろ?」
潔は嬉しそうに笑う。
凪はしばらく黙っていた。
「……潔」
「ん?」
「それ、俺にくれる?」
「え?」
「欲しい」
「いいよ」
潔は何気なく渡す。
凪は受け取る。
そして。
「……大事にする」
「そんなに?」
「うん」
「そっか」
潔は笑う。
凪はその横顔を見る。
(……やっぱり)
(俺、潔が好きだ)
だけど。
口には出さない。
まだ。
そして。
二人がゲームセンターから出た、その瞬間。
「…………」
少し離れた場所。
玲王が立っていた。
「…………」
その隣には千切。
「見てたの?」
千切が聞く。
「……ああ」
玲王は腕を組む。
「凪、かなり自然に距離詰めてるな」
「そうだね」
「……俺も負けてられねぇ」
玲王はスマホを取り出す。
「次、俺が誘う」
千切「……俺も譲る気ないけど」
「じゃあ――」
玲王が千切を見る。
「先に誘った方が勝ちだな」
「勝ちって何だよ」
「潔を一番楽しませた奴が、少しだけ前に出る」
千切は笑う。
「……悪くない」
その夜。
潔のスマホ。
「…………?」
通知が一つ。
玲王からだった。
『明日、放課後空いてるか?』
潔は少し考える。
『空いてるよ』
すぐに返信。
数秒後。
『よし』
そして。
もう一件。
千切から。
『潔、明日ちょっと時間ある?』
潔「…………」
「え?」
同じ日。
二人から。
潔は画面を見つめる。
「…………」
そして。
さらに――
通知が鳴った。
凛からだった。
『潔』
『次は俺だ』
潔「…………」
「……次は俺って……」
潔はスマホを持ったまま固まる。
「…………」
その瞬間。
また通知。
今度は――
カイザー。
『忘れるなよ、潔』
『俺との約束も、まだ終わっていない』
潔「…………」
「…………」
潔はベッドの上に倒れ込む。
「……なんでみんな、こんなに俺と一緒にいたがるんだよ……」
そして。
天井を見つめる。
「…………」
昨日までなら。
きっと、
「みんな優しいな」
で終わっていた。
でも。
今は違う。
蜂楽と過ごした時間。
凪と過ごした時間。
カイザーと過ごした時間。
それぞれ違う。
それぞれ楽しい。
それぞれ大切。
そして――
胸の奥が、
それぞれ違う形で騒ぐ。
「…………」
潔は胸元に手を当てる。
「俺……」
小さく呟く。
「本当に、誰が好きなんだろう」
答えはまだ出ない。
だけど。
一つだけ。
昨日とは違うことがある。
潔はもう、
自分の気持ちから逃げるつもりはなかった。
「……ちゃんと知りたい」
自分が誰を見ているのか。
誰といると心が動くのか。
そして――
誰の隣にいたいのか。
潔はスマホを握りしめる。
その画面には。
五人からのメッセージ。
そして。
カイザーからのメッセージ。
六人分の名前が並んでいた。
「…………」
潔は苦笑する。
「……大変だな、俺」
――だが。
この翌日。
潔を待っていたのは、
ただの「二人きりの時間」ではなかった。
玲王と千切。
二人の約束が、
まさか同じ日に重なることになるなんて――
潔はまだ知らなかった。
第14話――
「二人からの誘い」
そして。
潔争奪戦は、
ついに――
一対一では収まらなくなる。
コメント
3件
蜂楽くんの「潔が笑ってるの、好き」、あのストレートな言葉にドキッとしました…!公園の空気感がやわらかくて、読んでるこっちまで温かくなりました。最後に凪くんがぬいぐるみ大事にするって言うところ、すごく染みました。それなのに玲王さんと千切さん、さらに凛くんとカイザーまで…!めちゃくちゃ気になります。次、どうなっちゃうんだろう…!