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第14話、一気に惹き込まれました!玲王と千切が同時に潔を誘う冒頭から「おや?」と思って読んでたら、潔の天然な「三人で行けば?」に二人が固まるところで思わず笑っちゃいました(笑)。でも一番の見どころは、やっぱりカイザーを思い浮かべたときの心臓の鼓動ですね。六人の誰といるときにどんな感情が湧くか、潔自身が整理していく過程がとても丁寧で――しかも最後にまさかの“一日ずつ”ルールが飛び出すとは。蜂楽の「一番最初は俺!」の満面の笑顔が脳裏に浮かんで、次の話が待ち遠しいです!
第14話「二人からの誘い」
翌朝。
ブルーロック学園。
潔は教室に入った瞬間――
「潔!」
「おはよ、潔」
二人の声が同時に飛んできた。
「……おはよう、玲王、千切」
潔は二人を見る。
玲王と千切。
二人とも、なぜか妙に真剣な顔をしている。
「どうした?」
玲王「潔」
千切「潔」
また同時。
「…………」
潔「?」
二人は顔を見合わせる。
玲王「……先に言えよ」
千切「いや、玲王からでいいよ」
玲王「いや、お前が先に――」
潔「?」
二人とも何かを言いづらそうにしている。
すると。
千切が先に口を開いた。
「潔」
「ん?」
「今日、放課後……俺と出かけない?」
潔「……え?」
玲王「ちょっと待て」
千切「何?」
玲王「俺も昨日、潔を誘ってる」
千切「俺も誘った」
「…………」
潔は二人を交互に見る。
「……え?」
玲王「だから、今日俺と――」
千切「いや、俺が先に誘って――」
潔「ちょ、ちょっと待って!」
二人「…………」
潔「二人とも俺と出かけたいの?」
玲王「……ああ」
千切「うん」
潔「そっか」
潔は少し考える。
そして――
「じゃあ、二人とも行けばいいんじゃない?」
「…………」
玲王「……は?」
千切「……え?」
潔「だって、二人とも行きたいんだろ?」
玲王「…………」
千切「…………」
潔は本気で言っている。
「三人で行けばよくない?」
玲王「いや、それは違う」
千切「……俺もそう思う」
潔「え?」
二人の反応が理解できない。
「なんで?」
玲王「……潔」
そ 。
154
あっぷるぱい
28
ゆゆ(ちょっと復活
414
#吸血鬼パロ
玲王は額を押さえる。
「お前、本当に鈍いな」
「え?」
千切が苦笑する。
「……まぁ、潔らしいけど」
そこへ。
「おはよー!」
蜂楽がやってくる。
「何の話?」
潔「玲王と千切が、今日俺と出かけたいんだって」
蜂楽「…………」
玲王「…………」
千切「…………」
蜂楽は一瞬だけ黙る。
そして。
「じゃあ俺も行く!」
「なんで!?」
玲王・千切が同時に叫ぶ。
蜂楽「だって潔と遊びたい!」
潔「蜂楽……」
蜂楽は当然のように笑う。
「ダメ?」
潔「いや、ダメじゃないけど……」
玲王「ダメに決まってるだろ!」
蜂楽「えー!」
千切「……これはもう収拾つかないな」
潔「…………」
(なんでこんなことになってるんだ……?)
昼休み。
潔は一人でパンを食べながら考えていた。
(玲王は安心する)
(千切は優しい)
(蜂楽は楽しい)
(凪は落ち着く)
(凛は……もっと頑張りたくなる)
そして。
(カイザーは……)
昨日の屋上を思い出す。
「…………」
心臓が、
ドクン。
潔はパンを持ったまま止まった。
「……まただ」
胸に手を当てる。
「カイザーのこと考えると……」
ドクン。
「…………」
でも。
蜂楽といると楽しい。
凪といると落ち着く。
玲王といると安心する。
千切といると優しい気持ちになる。
凛といると、自分も強くなりたくなる。
カイザーといると――
心臓がうるさい。
「…………」
潔は頭を抱える。
「……分かんない」
そのとき。
「何が分かんないの?」
「うわっ!?」
顔を上げると。
「凛!?」
凛が目の前に立っていた。
「昼飯?」
「……ああ」
「そっか」
凛は潔の向かいに座る。
しばらく沈黙。
そして。
「潔」
「ん?」
「今日、俺と来い」
「……え?」
「放課後」
凛はまっすぐ潔を見る。
「二人で話したい」
「…………」
潔は少し驚く。
「凛も?」
「……何だよ」
「いや……」
潔は苦笑する。
「みんな、俺と二人でいたがるから」
凛「…………」
「…………」
凛の耳が少し赤くなる。
「……俺は」
「ん?」
「お前に、ちゃんと見てほしいだけだ」
潔「…………」
まただ。
胸の奥が、
少しだけ熱くなる。
「……分かった」
「本当か?」
「うん」
凛は小さく息を吐いた。
「……じゃあ、放課後」
そして。
放課後。
潔の前に――
玲王。
千切。
凛。
蜂楽。
凪。
そして。
カイザー。
「…………」
全員が揃った。
潔「…………」
「……何してんの?」
蜂楽「潔争奪戦!」
潔「言い切った!?」
凪「今日は誰が潔と過ごすか決める日」
玲王「お前が勝手に決めんな」
千切「……もう、潔本人に決めてもらうしかないな」
凛「そうだ」
潔「えぇ……」
カイザーが一歩前へ出る。
「なら簡単だ」
「潔」
「お前が選べ」
「…………」
潔は六人を見る。
みんな真剣だ。
だけど。
嫌じゃない。
むしろ――
少しだけ嬉しい。
「…………」
潔は考える。
そして。
「……じゃあ」
六人「…………」
潔「今日は――」
一人を選ぼうとした、その瞬間。
「待て」
凛が言った。
「…………?」
凛は潔を見る。
「一人ずつにしろ」
玲王「……凛?」
「今日誰か一人を選んだら、他の奴らは何もできない」
凛は続ける。
「だったら」
「全員、一日ずつ」
「潔と二人で過ごせばいい」
「…………」
静まり返る。
蜂楽「……それ、いいじゃん!」
凪「俺も賛成」
玲王「確かに……」
千切「それなら公平だな」
カイザー「……なるほど」
潔「…………」
「え?」
六人が一斉に潔を見る。
潔「ちょっと待って」
「俺、一人ずつと?」
凛「ああ」
「六日間?」
蜂楽「そう!」
「…………」
潔は頭を抱える。
「……大変そう」
凪「でも楽しそう」
玲王「俺は絶対楽しませる」
千切「俺も」
蜂楽「一番楽しい日にする!」
凛「……負けるつもりはない」
カイザー「フッ……」
「俺の番が来るまで、せいぜい楽しんでおけ」
潔「…………」
そして。
潔は思った。
(……俺)
(六人のことを、ちゃんと知れるかもしれない)
誰といると心が動くのか。
誰といると自然に笑えるのか。
誰の隣にいたいのか。
今度こそ。
逃げずに向き合ってみよう。
「……分かった」
六人「!」
潔は笑った。
「一人ずつ、ちゃんと一緒に過ごす」
「その中で――」
少し照れながら。
「俺の気持ちを考えてみる」
その言葉に。
六人の表情が変わった。
これは。
ただの遊びじゃない。
本気の勝負だ。
そして。
その瞬間――
「じゃあ最初は俺!」
蜂楽が勢いよく手を挙げた。
「…………」
凪「早」
玲王「お前、昨日もう行っただろ!」
千切「順番決めろって!」
凛「…………」
カイザー「フッ」
教室中に声が響く。
そんな中。
潔は笑っていた。
――まだ知らない。
六人との「一日」が、
自分の心を大きく変えていくことを。
そして。
最初の一日を任されたのは――
「潔!」
満面の笑顔の蜂楽だった。
第15話――
「蜂楽と過ごす一日」
開幕。