テラーノベル
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※💛受け
2人と付き合ってる前提
「涼ちゃんってうさぎだよね。」
若井に突然そう言われた。
何をどしたらうさぎになるのか。あんなちっちゃくて可愛い子達と、175以上はあるであろう男と。
そして何故今このタイミングでその話なんだう。
「えぇ……?どこが?」
何一つないと思うんだけど。共通点。
「ほわほわ可愛いこと。」
なんだそれ。いや人間にほわほほわって何。
「ね、可愛いうさちゃん。よしよし。」
完全にはてなマーク浮かべてたら両手で若井に首元を撫でられている。
ヘアメイク終わってるから。
うさぎにしては大きすぎるんだよ。
可愛くもないし。
まぁ、撫でられるのは気持ちいいから悪くない。
思わずふにゃっとしてしまった。
「なぁにその顔キスしてい?」
若井の目が本気になる。
ダメに決まってるでしょ。ここ楽屋だよ。
コンコンとノック音が扉から聞こえた。
「2人とも入るよー。て、おい若井何してんだ!!ずるい!!」
メイクを終えた元貴だった。
「だって涼ちゃんの今日の衣装見た?めちゃくちゃ可愛い好き大好き愛してる。」
後半なんかおかしいよね。真顔で言うことじゃないし。
「あったりめぇだろ!俺が頼んだんだ!
俺のおかげ!俺が涼ちゃんを世界一分かってる!!涼ちゃん、来てこっち、帽子かぶろ。」
今日はとある歌番組の収録。
元貴が用意したという帽子はうさ耳が付いてるふわふわのニット帽。
確かにこれは可愛い。俺が被って可愛いかは別。
元貴の方へ行こうとしたら若井が行かないでって目をしてた。
俺この顔弱いんだよな。
「やだ涼ちゃんここいて。元貴帽子持ってきて。」
なんて我儘なんだ。
「おい独り占めすんな!涼ちゃん隣空けて!俺座る!」
俺の隣には俺の荷物が置いてある。
はいはい。全く。
「もぉ……どうぞ。」
俺は荷物を他の場所に移して元貴が座る場所をポンポンと叩いた。
「ありがと!涼ちゃん可愛いね!」
うん。なんて返したらいいのだろうか。
「帽子!かぶって!」
元貴にうさ耳ニット帽を渡され鏡がないから勘でかぶる。
この辺かな。整えてたら両サイドの視線がなんか騒がしい。
「ああぁ可愛いー!!可愛い……。」
「天才俺まじ天才。最高。俺のうさちゃん。」
顔もうるさいな。
これ合ってんのかな。
「合ってる?これ。」
直して、と元貴にの方を向く。
そしたら不意打ちにキスされた。
理解に時間かかっちゃった。
なにしてんの本当に。
「ああー!!!!!元貴お前!!!」
あぁ。右から発狂が聞こえる。
元貴もドヤ顔しない。
「ね、ね、涼ちゃん、俺も!!」
なんでよ。楽屋だって言ってるでしょ。誰が来るか分からないのに。
「ここ楽屋だよ2人とも。」
元貴はしてやったり顔してるし若井は元貴を睨みすぎ。
だんだんしゅんっとしっぽが下がるかのように若井が俺を見る。
「俺は、ダメなの……元貴は良くて……」
こうなったらするしかない。この後ずっとこのテンションになる。つまり収録に響く。
切り替えて欲しい。プライベートと仕事。
貴方プロなんだから。
「もぉ〜……元貴が悪い。」
そう、元貴が始まりだからね。
「なぁーんで、キスしたいからしたの。それだけ。」
開き直ってるしこの人。
「りょぉちゃん……」
若井は完全にしおしおだ。これ、演技か?
「若井、いいよ、おいで。」
おいで、のおい、で既に抱き締められてる。
やっぱ演技じゃないか。
可哀想に思った感情返せよ。
「涼ちゃん、ん。」
ちゅっと唇にキスされた。
目の前のでっかいワンコは嬉しそう。
「収録終わったら俺ももっかいして!」
隣で険しい顔で見てた元貴が不機嫌そうに言う。
キリないじゃんそれ!
「じゃあ俺も!!」
ほら、こうなる。俺の唇いつか無くなるな。
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