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第一話タイトル:折り紙のオリアある日のこと。
ルイージは、キノコ王国のはずれにある自分の家の前で、ぼんやりと空を見上げていた。
「……このままじゃ、だめだよね」
兄のマリオはいつもヒーローとして大活躍。クッパを倒し、ピーチ姫を助け、みんなから感謝されている。
それに比べて自分は——。
「僕も、何かを変えなきゃ……!」
ルイージはぎゅっと拳を握った。
「よし、旅に出よう。一人で!」
そう決めると、簡単な荷物をまとめて、家を後にした。
森を抜け、丘を越え、見たことのない道を進む。
最初は不安だったけど、どこかワクワクしていた。
「一人旅か……ちょっと寂しいけど、頑張るぞ」
そうつぶやいた、そのとき——
「……たすけて……」
かすかな声が聞こえた。
「え?」
ルイージは立ち止まり、あたりを見回す。
誰もいない。
でも、確かに聞こえた。
「たすけて……ここ……」
「まさか……地面から?」
ルイージはしゃがみ込み、声のする場所をよく見る。
すると、地面の一部が少しだけ浮いているように見えた。
「これだ!」
ルイージはそっとその部分を剥がしてみた。
ぺりっ。
すると——
中から、小さな光がふわっと飛び出してきた。
そしてその光は、くるくると回りながら形を変え……
かわいらしい少女の姿になった。
まるで折り紙でできたような、不思議な存在だった。
「……助かりました!」
少女はぺこりと頭を下げる。
「私はオリアといいます!」
「ぼ、僕はルイージ!よろしくね!」
ルイージは少し驚きながらも、笑顔で答えた。
オリアはにこっと笑う。
「ルイージさん、一人旅なんですか?」
「うん、そうなんだ。自分を変えたくて……」
「そうなんですね!」
オリアは少し考えたあと、ぱっと顔を明るくした。
「よかったら、私もその旅についていっていいですか?」
「え!? いいのかい?」
ルイージは目を丸くする。
「ええ!助けてくれたお礼です。それに……」
オリアは少しだけ寂しそうに言った。
「私、一人ぼっちだったので……」
その言葉を聞いて、ルイージはやさしく微笑んだ。
「じゃあ、一緒に行こう!二人ならきっと楽しいよ!」
「はい!」
こうして、ルイージとオリアの旅が始まった。
しばらく歩くと、大きな谷にたどり着いた。
橋は壊れていて、向こう側へ行けない。
「うーん……どうしよう」
ルイージが困っていると、オリアが前に出た。
「任せてください!」
オリアはくるっと回ると、体が折り紙のように広がり——
なんと、大きな紙の橋になった!
「すごい……!」
「どうぞ渡ってください!」
ルイージは慎重にその橋を渡る。
「ありがとう、オリア!」
「えへへ!」
橋を渡り終えると、オリアは元の姿に戻った。
「僕一人じゃ無理だったよ。本当に助かった」
「お役に立てて嬉しいです!」
二人は笑い合った。
しかし、そのとき——
「ガオォォ!!」
突然、巨大な敵が現れた!
紙を食べるモンスター「ペーパービースト」だ!
「オリア、危ない!」
ルイージは前に出て、ジャンプで攻撃!
だが、モンスターは強く、なかなか倒れない。
「ルイージさん!私も戦います!」
オリアは素早く折りたたまれ、鋭い紙の刃に変形!
「いきます!」
ルイージとオリアは息を合わせて攻撃する。
ジャンプ!
紙の刃!
回転!
そして最後に——
「ファイナルジャンプ!!」
ルイージの渾身の一撃が決まり、モンスターは消えていった。
「やった……!」
「勝ちましたね!」
二人はハイタッチした。
夕方。
丘の上で、二人は夕日を見ていた。
「今日はすごい一日だったなぁ」
ルイージがしみじみ言う。
「はい!でも、とっても楽しかったです」
オリアは笑顔で答える。
「僕もだよ。一人じゃないって、こんなに心強いんだね」
「これからも、一緒に旅しましょうね!」
「もちろん!」
空はオレンジ色に染まり、星が少しずつ輝き始める。
こうして——
少し気弱だけど優しいルイージと、折り紙の少女オリアの冒険は、まだ始まったばかりだった。