「普通さ、付き合ってどのくらいで···キス以上のことをするの?」
涼ちゃんの相談ごとに思わず若井は吹き出し、俺は少し返事が遅れた。
聞けば風磨くんはとっても涼ちゃんのことを大切にしているらしく、意外と積極的な涼ちゃんがやきもきしているという状況がなんだか微笑ましい。
涼ちゃんの知識がいかなるものか興味が湧いてこの可愛いカップルのために人肌脱ごうとした俺は夜、自分の家に涼ちゃんを誘った。
「涼ちゃんは風磨くんとどうなりたいの?」
ほら、言ってみて、と催促すると涼ちゃんは少し躊躇いながらも話てくれる。
「その···触れたいし、触れられたいの。恋人がするようなイチャイチャっていうのをしたい」
「なるほど···ところで涼ちゃんと風磨くんは男同士じゃん?どこをどうして、みたいなのは知ってるの?」
「え、どういうこと?っていうか、皆は何してるの?触るだけじゃなくって? 」
はて?と不思議顔の涼ちゃんにそこからかい、と突っ込んでしまいそうになる。
「よし、まずキスはしてるんだよね?」
「うん、たくさんしてる!」
「どんなキス?」
あ、また涼ちゃんが不思議そうな顔してる。
「普通に···唇にちゅって」
「んで?」
「で···?」
「舌入れたりとか吸ったりとか」
「······してない」
今どき中学生でももうちょっと知識がありそうだけど、それでこそ涼ちゃんか。ある意味興味深いし、教え甲斐があるかも。
「わかった、とりあえずいつもしてるキスして」
「んん?誰に?」
誰にってひとりしかいないでしょ。
俺はそっとソファに座る涼ちゃんに近づいて顔を寄せる。
「俺しかいないけど、ほら」
やっと意味がわかった涼ちゃんの顔が赤くなって可愛い。
「そんなのムリだよ···だって···」
「これからもっとすごいこと教わるんだよ?それに友達だってキスくらいするよ···俺、涼ちゃんのこと好きだよ、友達として。涼ちゃんは嫌い?」
ずるい聞き方。
まぁ別に変な気持ちでするわけじゃないしセックスするわけじゃないんだし。
「ゔっ···元貴のことは好きだけど···」
「んじゃ、大森先生に涼ちゃんの知ってるキスを教えてよ」
「···笑わないでよね」
涼ちゃんが目を瞑ってそっと唇を押し当ててくる。優しい優しいキス。
「···じゃあこっからは俺が教える番ね」
「んぅ···ッ!」
ちゅ、と音を立ててキスをしながら逃げないように涼ちゃんを抑えて舌を挿れる。
「っ、ふ···」
「べーってして」
素直に従ってくれた舌吸いながら絡ませる。
「んむ···っ、はぁっ···」
「ちゃんと覚えてね?」
「はぁぃ···」
少し力が抜けてぽわっとしてるけどこんなんで大丈夫なのかな。
「じゃあ今日はもう少ししようね?」
こくこくと素直に頷く涼ちゃんのTシャツの裾から手を入れて、お腹に触れる。
「くすぐったいです···」
「じゃあここは?」
胸のあたりに手を伸ばすとびくっと反応する。
「触ったことある?」
「そんなのないよっ···」
「ここもね、気持ちよくなれるから···目、瞑って風磨くんのことでも考えてて」
「そんなの···っ、ひぁ···」
胸の突起を舐められて思わず声が出たらしい、いい反応。
しらばく舐めて、軽く噛んで、指でもいじめてやっているとだんだんと呼吸が荒くなっているのがわかる。
「···ぅ、むりぃ···、ん···ッ」
「涼ちゃん才能あるよ、きっと」
「ありがとう···?」
服を整えて頭を撫でる。
なんだかもじもじとしているところが可愛いけど、とりあえず宿題でも出しておこう。
「んじゃ、次までにキスのイメトレと胸、自分で触って気持ちよくなれるように練習しておいてね!宿題ですよ、藤澤くん」
コメント
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まあ確かにね💦キスから踏み越えた関係ってなかなか距離感が掴めないよな🤔 ムズカシイ( ・̆⤙・̆ )ムー
♥️くん先生ぶってますね!笑 こちらも楽しみに読ませていただきます🫡