あの日、僕は元貴に色々と教わる為に家にお邪魔したわけで、でもその内容は僕の想像より遥か上をいくものだった。
とりあえず僕の知ってるキスがまだまだだった、ということはわかった。
正直そんなことしていいのって気持ちになったけど元貴に好きだと言われて僕はどうかと聞かれたら、もう好きしか答えがない(もちろん友達として)
そんなわけで僕はキスの仕方を教わり、胸まで···されてしまった。
しかも宿題として自分で触っておいてと言われて···。
「一人でなんてむりぃ···」
そんな風に悩んでいる時に元貴から何かのサイトのアドレスが送られてきた。
『読んでおいて、あと宿題ちゃんとしてよ』
それはなぜかあそこのナカを綺麗にする方法で···持ち前の真面目さ(?)で読んだけど元貴の真意はわからない。わからないまま僕は 1週間後の夜にまた元貴の家に行くことになった。
「お邪魔します···」
「いらっしゃーい」
どうぞっていいながらお茶を淹れてくれる元貴がいつも通りの元貴でほっとする、前回のことがあった少し緊張してたから。
「さて、復習ね」
あ、と思った時には元貴の雰囲気はガラッと変わっていた。
僕の足の上に向かい会うように跨ると顔を近づける。
「覚えてる?どうするか」
眼鏡を外してテーブルに置くと目を閉じる。これは僕から···ってことだよね。ええいっ、と心の中で自分に掛け声をかけて教わった通りにキスをする。
舌を伸ばすと元貴の唇が少し開いて僕のを受け入れて、しばらくすると元貴の舌が押し返すようにしてくるのでそれをちゅ、と吸う。
少しの間そんな攻防を繰り返して苦しくなり唇を離すとしっとりした元貴の瞳と目が合った。
「···よく出来ました」
気付けば元貴の手は胸に伸びていて僕の胸を撫でている。
「···んっ」
指できゅっと摘まれてそのまま触られていると自分でしている時以上の気持ちよさに思わず声が出る。
「ふ、ぁ···」
「さすが涼ちゃん、ちゃんとしてきたんだね」
元貴の声が耳元で聞こえて思わずゾクッとしてしまう。
「ん、したよ、その···あっちも」
そう、元貴からはもうひとつ来る前にしてきて、と言われてたことがあった。それはあそこのナカを綺麗にしてきて、というもので。
「偉いね···じゃ、脱ごっか」
ズボンに手を掛けられて僕は慌ててその手を抑えた。
「ちょっと待って、その前にどうしてそれが必要なのか教えて···っ」
「あ、言ってなかっけ?」
元貴は当たり前の顔して恥ずかしげもなく僕のズボン前をなでながらこう言った。
「そこに風磨くんのこれを挿れるの、その為の準備だよ」
「え゙···うそ、そんなの無理だよ、入んないよ?」
「だから準備しておくの、風磨くんとしたいんでしょ?」
したい、それが恋人同士の行為というのなら。僕は首を縦に振った。
「大森先生にまかせて」
そういうとベッドに僕を連れていき、薄暗い部屋で元貴は僕の服を脱がせた。
「涼ちゃんの心臓バクバク言ってる」
胸に手を置いた元貴が小さく笑う。
「だって恥ずかしい···っ、あッ」
脱がされて気づいたけどキスやら何やらで僕のは反応してしまっていて、そこに冷たいローションが垂らされて少しびっくりしてしまう。
「ひぁ···っ」
元貴の手がぬるぬると僕のに触れる。
「んッ、だめっ···そんなところっ···」
「気持ちよくない?」
「いいっ、いいけどっ···ぁ···」
気持ちいいなんてだめなのに僕は元貴の手の中であっという間にイッてしまった。
「だめなのに···ごめん···」
「ダメじゃないよ、緊張してたら涼ちゃんが痛いだけ···ほら、力抜けたでしょ?」
そう言って笑う元貴の笑顔が綺麗過ぎて、思わず見惚れてしまう。
「んふぁっ!?」
ぽうっとなって力が抜けた瞬間、お尻に違和感を感じて思わずヘンな声が出る。
指がぬるり、と僕の中に入ってくる。
くぷくぷと音を立てながら少しずつ広げるように指が動く。
「そんなとこだめ····」
だめなのに、僕はどうしてこんなに弱々しく呟くことしか出来ないんだろう。それが上辺だけだと元貴はわかったのかゆっくりと優しくそこに触れる。
「···ぅぁッ?あっ、あぁッ」
だんだんと増えてゆく指と広げられる感覚を味わっていると急にビリっと身体に衝撃が走るような気持ちよさを感じる。
「なっ、なに、そこやだっ···」
「ここが気持ちいいところだからね、ちゃんと覚えておいてよ?」
「やぁっ!そんなの知らない···!」
それは初めての気持ちよさで、怖いくらいだった。
「ふふ、気持ちいいでしょ?」
くぷっと音を立てて指が抜かれると寂しい、と思うくらいの喪失感。
「やぁっ···ふぁ···」
「今日のはこれでおしまい···ちゃんとわかった?」
「ぅ、うん···」
わかったようなわかんないような。
とにかく初めての事ばかりで頭はクラクラするし、とにかくこの状況が今になってさらに恥ずかしい。
「じゃあ宿題も出しておくからね、ちゃんとするだよ」
大森先生は本当に熱心で、その熱心さにお願いしたことを僕は少し、ほんの少しだけ後悔した。
コメント
4件
せんせぇ…
初体験で失敗したらトラウマものになるから、準備って本当に大事だよね。