この作品はいかがでしたか?
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スタート
?? side
ったく…。いつまで気づかんのやあいつはァ!!
さっきちょこっと出て呟いたけどあれ絶対聞こえてへんやんけ…!!
??「もうちょい積極的に…」
「嫌でもそんなグイグイ行って本当にやりたいことが出来んくなったらあかんしな…」
「あいつが気づいてないふりをしとんのか気づいとらんのか分からんとどうしようもないわぁ…」
まぁ、いつかは現実突きつけるしかねぇし…。
あいつの死にたい願望は阻止せなな。
ま、様子見ってとこか…。
??「そろそろやめろよ、グルッペン」
「その、自傷癖」
gr side
気づいたら机が真っ赤に染まっていた。
ああ、またやってしまった。自傷癖が出てしまった。
gr「…拭かなあかんな」
<rp「(こんこん)グルッペンさーん(がちゃ)」
gr「…あ」
rp「…え?」
「ちょ、なんでそんな血だらけなんですか!?(血着カッター見)…!!」
やっべ、バレた。
どう誤魔化したものか…。
gr「あ、えっと、これはだな」
rp「とりあえず!医務室行きますよ!」
gr「いッ、医務室だけはやめてくれ!」
rp「…しんぺい神さんですか?」
gr「ッ…」
rp「僕も一緒に行きますから。ほら、ちゃんと治療してもらわないと治りませんよ!」
gr「わ、分かった…」
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rp「失礼しまーす」
sn「はいはーい…グルッぺンさん!?その腕どうしたんですか!?」
gr「えっと…これはだな」
どう話せばいいのだろう…。
sn「話すのは後でいいですから、とにかく治療です!」
「高度治癒!」
しにがみがそう唱えると、傷が直ぐに治る。
高度治癒。すごいな。
sn「レパロウさん、もしかしたらグルッペンさんが話しづらいかもしれないので」
「一旦、外に出てて貰えますか?」
rp「分かりました(退室)」
sn「…で、何がありました?」
gr「…癖」
sn「え?」
gr「自傷、癖」
sn「…え?」
「自傷癖、ですか?」
gr「…(こくん)」
sn「…これ以上深くは聞きませんが、なるべく制御してもらわないと、貧血でぶっ倒れますよ?」
gr「わかっ、た。善処、する」
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rp「あ、終わりました?」
gr「ああ、終わっ、たゾ…(こて)」
rp「え、ちょ、グルッペンさーん?」
gr「…すー…(寝)」
rp「なんだ、寝ただけか…」
「運ぼっと…て、軽っ!?」
rp side
この人軽すぎじゃない!?
俺でも持てるって相当だぞ…。
rp「あ、着いた」
「ゔッ、鉄の匂い…」
「とりあえずベッドに寝かせて…」
「血を処理して…」
「おやすみなさい、グルッペンさん(撫)」
gr「ん…(寝)」
gr side
どこだここは…?
真っ白で、何も無い。
??「やぁ、こんにちは」
gr「ッ!?誰だ!?」
??「そうだね…」
mzn「メゾン…とでも名乗ろうか」
「グルッペンくん、君は死にたいのでは無いのかい?」
gr「は…?」
何を言ってるこいつは。
あと俺名前教えたっけか?
mzn「僕は君の心だ。君が思うことはなんでも知ってる」
「心の奥底に秘めた思い出や悲劇、魂の叫びも…ね」
gr「…心の底では、思っているのかもな」
「だって、死んだら会いたい人に会えるのだゾ?」
「独り寂しく生きていくより、良いでは無いか」
mzn「…君のお仲間は、望んでいないかもよ…」
「ほら、そろそろお別れだ。疲れた時にまたおいで」
そう言われた瞬間、俺の意識は途切れた。
次に目が覚めたのは…。
自室だった。
血は綺麗に片付けられており、
掛け布団もかけられている。
レパロウがやったのだろう。後で感謝しよう。
gr「…やっぱり、死んだ方が楽だよな…」
「…毒薬、使うか…」
「最後の晩餐、になるのか…」
それを飲もうとした。
その時だった。
rd「何やってるのッッ!?(奪取)」
gr「らっだぁさん…」
「なんで…止めるんだ…?」
「独りで寂しいんだ…死んだっていいだろ…??」
rd「…ッ(パチンッ)」
gr「うぇ…」
rd「ばっかじゃないの!?」
「本当にトントンさん達がそんなこと望んでると思う!?」
「トントンさん達は、あなたが自分の分まで生きてくれると信じて」
「自分が死んでも胸を張って生きてくれると信じて」
「あなたに忠誠を誓って、そして死んでいったんじゃないの!?」
「独りだからって勝手な理由で、トントンさん達を裏切っていいわけが無い!!」
「仲間に信じられていたんでしょ!!」
「この先の未来を託されたんでしょ!!」
「それなら、あなたにはそれを全うする責務があるでしょ!!」
「トントンさんたちの意志を継がずに、」
「レパさんと兄さんを残して死ぬなんて、俺が許さない!!」
こんなに必死ならっだぁさんは初めて見た。
それほど、止めたかったのだろうか。
この人は、ただの同盟国の奴に
何故ここまで言ってくれるのだろうか。
tn「あーあ、怒られてやんの〜(笑)」
gr「ッえ、トン氏…?」
rd「どりみーが天界から呼んでくれたよ。話しなよ」
sho「らっだぁさんの言う通りやで!」
「毒なんかで死ぬなよ!」
ut「昔から変わってないなぁ…」
「いつまでも見とる。安心しぃや」
kn「グルッペン!お前は独りじゃない!」
「レパロウも、兄さんも、独りにはさせてくれない!」
os「本当に自分勝手やな!」
「死んじゃうかと思ってヒヤヒヤしたわ…」
ht「ほんとほんと」
「グルッペンを信じてここまで来たんだよ?」
sn「僕らのことは心配ない!」
「忘れて、楽しく過ごせよ!」
zm「死ぬなら寿命やで!!」
「約束な!!」
rbr「あなたに着いてよかったと思える人生やったで」
「我らの魂、今ここに。あなたに忠誠を誓います」
shp「まじヒヤヒヤしますよ…」
「あなたに着いていってよかった。また会える日を楽しみにしてます」
ci「あなただから僕は楽しく過ごせたんだ」
「勝手に死ぬなんて許さへんで! 」
em「沢山の本、ありがとうございました」
「非戦闘員の私を受け入れてくれて、嬉しかったです」
tn「いつも、いつまでも」
「アンタは面倒臭い人で、最高の総統やで!」
死人達「我らの命、あなたに授けます」
gr「…(泣笑)」
「お前らも、最高の幹部だったゾ!(泣笑)」
tn「絶対会いに行くからな!」
死人達「また、会う日まで!!」
gr「ああ、また逢う日まで…な」
rd「…終わった?」
gr「ああ、終わったゾ」
rd「ほら、仕事あるよ!行こ!」
gr「…ああ!」
すまんな、最後の晩餐。
お前の出番は、無かったようだ。
あの素敵な日々が戻ってくることを願い
俺は歩み続けようと思う。
最後の晩餐【grメイン】 終幕
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡50
コメント
2件
うわぁ~ 泣ける~ なんだったら泣いたぁ~ リビングだったからあぶねぇ~