第3話「近くにいるとも知らずにね」
乱歩目線
…夜神月、だけど証拠が少なすぎる。
「…さん、…ろ…さん、太郎さん!」
「えっあ、何修治?」
「もぅ、何キラに話しかけに行ってるんですか!」
「証拠が足りないからだけど?」
「はあ、わかりましたよ。試験行きますよ」
「はいはい」
試験開始
太宰目線
東大ってこのような問題だったんですね。
チラリと太郎さんの方を見ると。最初の方で終わっているということがわかる。さてと、私も終わった事だし、周りを見てみるか…
「終了」
「ふー、終わりましたねぇ」
「バカ修治お前直ぐに終わったんだろ」
「バレてましたか」
「まあねー」
ふふんと言っている太郎さん。ただ次に真剣な顔でこう言った。
「修治、次は与謝野さん連れてきた方がいいかもしれない」
「え?何でですか?」
「よく考えろ」
私は考えた。どれも心臓麻痺…瀕死…嗚呼、そういうことか、
「心臓麻痺なら一旦瀕死、つまり瀕死の時に治せる与謝野女医がいれば、その時死なさせずにすむと。そういう事ですね?」
「ふふ、中々やるようになったな。」
そうニコリと笑い言った。
「正解だ。あと…」
「あと? 」
「このままだと、竜崎が──────」
「え!本当ですか?」
「嗚呼、僕の推理が正しければ。そういう結果になる」
「与謝野女医が必要なんですね」
「ここはまるで、小さく見えるがとても大きい 戦場のようだ 」
「そうですね」
「もう、誰も死なせない 」
太郎さんはそう言っている。太郎さん、否乱歩さん、あなたは本当に凄い方です。
夜神月目線
修治と太郎か…ふふふ、頭脳派だからなんだ!僕の計画を邪魔できるわけが無い!
試験は終わったし、帰るか。そうしようとしている時、
「あはははははは!えい!」
太郎が来た。
「なんだ?」
「僕は平井太郎!」
態々名前を…ちょうどいいな。
「くくくく」
リュークが笑っている、なんだ?
あと、平井太郎って、確か有名な江戸川乱歩の本名じゃ…まさかな。
「太郎さーん!」
「修治、遅い」
「すみません」
「あ、いたー、修治さん、太郎さん」
「ん?竜崎…」
「何しているんですかー」
「名探偵だから証拠探しだけど?」
「それで」
「───だと言いたいんですか?」
「そうだってずっと言ってるでしょ!」
「嗚呼、そうでしたね。あ、迷惑かけてすみません。それじゃあ。」
なんだ?名探偵?
「修治!帰るよ!」
「あ、はい!」
L目線
「着きましたね」
「わーい!」
「着いたんですね」
「あ、そういえば、お二人の年齢は?」
「え?僕は26歳だけど?」
「え!太郎さん、私と同い歳だったんですね、びっくりです」
「よく間違われてますよ」
「あ、私は22です。」
「太郎さんより年上だと思ってました。 」
「否コイツそこまで確りしてない。」
「私は自殺愛好家です。」
「わあ、やばかったー」
夜神月目線
デスノートに名前を書くか…平井太郎っと明日来てなかったら、死んでる。
「ククククク」
リュークが笑っている。
乱歩目線
そろそろかな…僕の乱歩は偽名であり本名だ。それは、平井太郎も偽名であり本名だ。つまり、矛盾だ。だから、殺されない。因みに、太宰治も偽名であり本名だ。津島修治も偽名であり本名。だから、どっちにしろ殺されない。さあ、ゲームの始まりだ。