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夕飯を食べ終わり少し時間が経ったいま、アイスをかけた戦いをはじめようとしている。
残りのアイスは4つ。
今いるメンバーはえと、たっつん、うり、じゃぱぱ、ゆあんの5人。
1人だけ食べれないことになる。
「じゃんけんにする? 」
「いやあ、おれじゃんけん弱いからなー、別のにせん?」
「じゃあ身長高い順で。」
「舐めてる?笑 わたし不利とかの話でもなくなってくるわ!! 」
勝負の方法についてあれこれ言っているとその様子をみていたなおきりが声をかけた。
「あ、前使ったトランプここにあるよ?つかう?」
「トランプかー、平等になるしいいんじゃね?」
「よしっ!トランプすっぞ!!」
アイスをかけた戦いに雰囲気はぴりぴりし始める。
ド定番のババ抜きをすることになった。
「じゃあ僕ディーラーしますよ」
なおきりがディーラーをすることになり、本格的な戦いになってきた。
配り終わり揃ったカードを捨てた時点で枚数にかなりの差が出ていた。
「まって!わたし4枚しかない!」
「はあ!?4枚!?おれなんか10枚くらいあるってーーーーーーーー!!」
ゆあんがソファーでばたばたと叫ぶ。
試合はだんだん進んで行き、残り2人になる。
「さあ!たっつんとにくじゃが!どっちがかつ!!」
たっつん、えと、どちらかが食べられないことは確定している。2人合わせて残りのカードが3枚になる。
次はたっつんが引くターン、JOKERを引いたら延長、通常の数字の方を引かれるとえとは負け、熱い戦いにじゃぱぱたちも目を凝らして見ている。
「こっちや!!! 」
そう大きな声をあげて引いたのは通常の数字のカード。
「よっっっしゃあ!!!!!!!」
「わー、まけた、、、」
「アイス!アイス!アイスを食うぞ!」
「うぇーい!」
えと以外はテンションが上がりっぱなし、それをみていたなおきりがえとにコソッと声をかける。
「後で一緒にコンビニ行く?」
「いいの!!!!?」
「僕が車だしたりますよー、じゃぱさん達にバレたらずるい!って騒ぎそうなんで、こっそりで!」
「やった!ありがとなおきりさん」
コソコソと会話しているとアイスを取ったじゃぱぱ達が戻って来たので何事もないかのように元の位置に戻る。
「うっわおいしー!!」
「やっぱデザートってアイスよな。」
「えとさん、1口あーーーーーげない!」
「つめてーーー、うめーーーー」
調子に乗って煽りまくっている4人だが、えとは動じない、後でコンビニに連れて行ってもらえるからだ。
「えとさん、なんか悲しそうじゃないね」
「なんか、満足気な顔してる」
「えぇ!?いやー、わたしも、食べたかったんだけどなー、」
分かりやすく誤魔化すとなおきりとえとがちらっと目を合わせ小さく笑う。
まあいいかと気にせずにアイスを食べ続ける男子4人。
アイスを食べ終わり満足したのか段々自室に戻って行った。
そしてようやくなおきりとえとのみになる
「よし!行こうなおきりさん!」
「こっそりですからね 」
そろそろと廊下を歩き玄関から出る、なおきりが出した車でコンビニまで行き、アイスやら何やらカゴに入れレジを通しお店をでる。
「いやー、あの家のアイスより全然満足度高い、実は1番当たりだったって言うね」
「なんか負けてるえとさんみると可哀想に見えたんだよね」
「それが理由?笑」
家の車庫に車を直し、玄関を開けるとちょうど廊下の先にたっつんがたっていた。
「おーい、ふたり何しに行ってたん?」
「あー、ちょっと車に忘れ物してたなーっておもって、取りに行ってた」
「ふーん?」
ちょっと顔を歪めるも、 たっつんはさらっと信じたのでそのまま隠し通したが、次の日冷凍庫にアイスが増えていたことで、コンビニに行ったことが結局バレたのだった。__