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アッッッ好きッッッ エチッッ
最近マジで沼る一歩手間なのに こんな神を投げ込んでくるの沼らせる気満々ね貴方
knsm
微®️
大遅刻キスの日
5月23日、今日はキスの日らしい
まぁだからなんだって話だけど
今日は俺も彼も仕事が休みで家でだらだらしている
どこか出かけるのもいいが、今日は家にいようとなった
でも、今日の彼はどこか違う
どこかわくわくしているような、浮かれているような
そんな様子が伺える
嫌な予感がする。
「ねーねーすまいる〜」
いつもより少し高い声で俺の名前を呼んでいる
「…なに、」
自分でも驚くほど呆れたような声が出ていたことにびっくりする
彼は少し目を見開いてすぐ、にぱっと笑い
「今日はキスの日なんだってね」
やっぱりか。嫌な予感は当たっていた
「だからなんだよ」
「…わかんない?」
「はっきり言え」
わかんないのかぁと呆れる彼
呆れているのは俺の方なんだけどな。
「いつも俺からスマイルにキスしてるでしょ?」
「…」
「だから、今日くらいしてくれてもいいんじゃないかなって」
こんなことだろうと思った
思っていたが…いざ言われると少し照れくさい
「…やだ」
「えー?なんで〜…」
そんなの恥ずかしいからに決まってるだろ。
と心の中でツッコむが彼も折れない
「お願い、ね?」
俺の方に手を寄せて頬を撫でる
行為中にも同じことをしてくるため思い出してしまう
「っ、…お前ッ…」
「ん?なに?w」
白々しい、俺を完全にその気にさせるつもりだ
諦めが悪く頬を撫で続ける
次第には耳に手が行き優しく耳朶を触る
_俺は耳が弱いと知っていながら。
「ん、…ッおい、…」
「スマイルがいけないんだよ」
「俺にキスしてくれれば終わるのに」
それが出来ないから今こうなってんだろ…
それに、絶対にキスだけでは終わらないことを知っている
今日はする気は更々ないので絶対にしない
「ッ、やだ…」
そう言うと
彼は俺から手を離した
「…?」
今日は諦めがいいな…なんて思っていたのも束の間
そのまま座っていたソファーに押し倒された。
「はッ、!?」
「おいっ、離せッ、…」
「さっき言ったんだけどなぁ」
「スマイルが悪いんだよって」
こいつは俺よりも力が強いため簡単には抜け出せない
…なにより
目が、夜の目だ
もう逃げられない
「…で、スマイル」
「キスしてくれんの?」
もう
いいや
こうなってしまったからには諦めるしかない
こいつに身を委ねるしかないんだ
「ッ、……」
ちゅっ、と軽い音を立てる
顔から火が出そうなほど恥ずかしかったが
彼は満更でもない顔をしている
「あは、嬉しいなぁ」
「でも…俺が求めてたのはこっちなんだよね」
彼がそういった途端顔が近づいてくる
ちゅっと唇が触れ合う、と同時に
彼の舌が入ってくる
「んッ、ふ、…」
思わず声が漏れてしまう
恥ずかしさで死にたくなってくるが、
そんなのもお構い無しに彼は続ける
気持ちよさと息ができない苦しさで目に涙が溜まる
力が入らないため押し退けることも出来ない
「ふ、ぁ…ッん…」
長い、苦しい
そろそろ限界を感じたので覆いかぶさっている彼の背中を叩く
するとぷはっ、と息継ぎをする
俺はようやく息が吸えて荒くなっている
離したばかりの舌は糸を引いている
目を開け彼を見ると
少し頬が赤く、余裕がないように見える
俺の服の中に手を入れて
「んね…、スマイル」
「いい?」
「…ここまでして、いやなんて言わないだろ」
「そっか」
「いっぱいたのしもーね」
最初は憂鬱でしか無かったが…
たまには、こんな日があってもいいのかもしれないな