この作品はいかがでしたか?
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小学4年生のと僕は学校に行けなくなり、いつも一人で音楽を爆音で流していた。
平日の朝であろうが昼でろうが夜であろうが、専業主婦の母はずっと誰かと言い争っている。
その音が聞こえなくなるまでずっと爆音で音楽を流していた。
午後5時過ぎ。
あぁ、兄が帰ってきた。
兄も加わるのか。
兄も加われば、暴力だって普通に出てくる。
だけど、僕は夕飯を作りに階段を降りてゆく。
ヘッドホンをつけていくと投げられそうなので、ベットの上へと軽く投げる。
ギャアギャアとうるさいリビング。
普通の家では穏やかなところなのだろう。
だが、我が家は違う。
そこはまるで戦場で、いろんな物が壊れて、割れて。
小さいときは震えていた記憶があったが、もう今では平然と無表情で入っていく。
小さいときは、いろんな物が僕の体にも投げられることが怖かったが、今では痛みも怖いも感じない。
僕の家では、兄もそうだった。
兄とは7つ違いで、僕が3才の頃は兄は10歳。
かすかに兄が叩かれていた記憶がある。
そんな物を見ていた僕は、僕もああいう運命なんだと分かっていた。
覚悟の上だった。
ーーーーーーーーー10年前ーーーーーーーーー
物心のついたときには、もう普通に手を出されていた。
だから僕は、家族とはそういうものなんだと思っていた。
だが、小学1年生のときの初めての参観。
多くの保護者が教室の中に入ってきていた。
だが、何度周りを見渡しても自分の親は見当たらなくて、見渡すたびに家族で笑っているクラスメイトが見えた。
その時僕は、もう何もわからなくなった。
その時にはもう、呪の花はどんどん背を伸ばしていたのだろう。
コメント
2件
はい、書くの上手すぎなんで、逮捕します!!