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くれいじーらぶ

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くれいじーらぶ

3 - 2:最悪な出会い

♥

400

2024年06月10日

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こちらはirxsのnmmn作品になります

ご本人様には全く関係ございません

全て筆者の妄想です

マフィアパロのようなもの

微グロ注意

水赤要素有り(赤水解釈できます)

キャラ崩壊有り

長め

ここまで大丈夫な方のみどうぞ














リウラは困惑していた

自分は確か捕虜に情報を吐かせる為に来た筈である

なのに何故

「貴方になら僕殺されても良いかも…♥️」

目の前の捕虜は此方を

ハートの浮かんだ目で見詰めてくるのか









「…まろ、銃貸して」

「はいよ」

「あ、僕これ殺される感じ?」

大きな空色の目をぱちくりさせる男

「…」

ばぁん、と銃声が狭い拷問部屋に鳴り響く

男の顔すれすれに銃弾が通り抜けて行った

「おちょくるのは構わないけど、自分が今どんだけ危険な状況に居るのかもう少し理解した方が良いと思うよ」

ピクリとも表情を動かさずそう言い放つ男…リウラ

内心大困惑しているが

「…分かってますよそんな事」

其れに対しにこやかな表情を浮かべそう返した男…ホトケ

此方は何を考えているのかよく分からない

この二人が睨み合う(見詰め合う)だけで部屋の空気が冷えていく様な気がした

次にどちらが何と言うのか

どちらがどんな行動をするのか

此れは命のやり取りなのだ

部屋の構成員が皆緊張している中



「(…リウラすまん)」

イフは滅茶苦茶リウラに謝罪していた












数十分前

「お前がホトケ・ラリマーか」

「……」

イフがそう尋ねると、ちらりと空色の目を動かした男…ホトケ

「ほーん…爆発に巻き込まれたんやっけ、お前。よく生き残ったなぁその傷で」

ホトケの姿は痛ましいものだった

あちこちに血が滲んだ包帯を巻き、椅子に縛り付けられている

死ぬ程ではないものの、相当深い傷を負っているのは一目瞭然

「なぁホトケ。お前今大分辛いんとちゃう?」

「…」

「俺も人を傷つける趣味とかは無いから、余計にお前を拷問するなんて正直したくはないねん」

「やからさ…」

「自分の組織の事、話してくれん?」

優しい、優しい声でそう語りかけ、海の様な青い目を細めるイフ

其の色は酷く暖かく思えたが

…何処か針の様な鋭さを持っていた

『喋らなければ殺す』

遠回しにそう伝えていることは明らか

「…話す気にはなれない」

ホトケがようやく口を動かす

男にしては高い声

「…自分の組織に忠誠心があんのはえぇ事やなぁ」

更に目を細めるイフ

ホトケとは正反対の低い声が響き、ぴりっと緊張が走る

「うーーん、傷が深いからあんま激しいのは出来んけど」

がちゃり

手錠が外された

「これ位ならやってやれるで?」


めりめりっ


「…っ」

自身の剥がされた爪を痛そうに見るホトケ

「お、耐えるんや。凄いな」

急に爪を剥がされたら大抵の人間は叫ぶ

拷問慣れでもしているのか、この男

「…悪いけど、僕あんまり痛みを感じない体質でね」

拷問では吐かないし、吐かせないよ

黒ずんだ目でイフを見やるホトケ

「随分と肝が座っているようで…」

「此れは何時までもつか楽しみやな」

にこりと微笑み、負けじと見詰め返すイフ


「…ねぇ、拷問するなんてお互いの為にならなくない?」

「…んぉ?」

急に何を言い出すんだコイツは

此処まで来て命乞いか?

「貴方、任務から帰ってきたばっかりでしょ?コートに付いた血痕を洗う時間も無い程忙しかったみたいだね」

「…まぁそうやね」

「忙しいのに捕虜の拷問なんて大変だね」

にこりとも笑わずそう続けるホトケ

「仕事やからな。で?何が言いたいん?」

イフがそう尋ね返すと、少しだけ微笑んだホトケはこう応えた

「拷問なんて面倒臭いことしなくても、僕に情報を吐かせる方法が有るって言ったら?」

「…一応聞いてやる」


「そっちのボスとお話させてよ」


ぶすり

爪の間に針を刺され、ホトケが小さく呻く

「良いって言うと思ったか?」

「思ってないけどね、これから良いって言わせるよ」

血塗れのホトケの手をイフが掴んだ

「…知っとる?手って一番痛覚が集中してる所なんよ」

ミシッ

「…い゛っ…」

「此れでも呻く程度なんか。お前凄いな」

「そりゃどーも。手と足合わせて爪20枚分位は耐えれるよ」

まだまだ余裕そうなホトケは、イフに笑いかける

「…特別に教えてあげるよ、一個だけ」


「ダイスがいずれ潰されるってのは本当の事だよ」


「…」

「あは、あんまり驚いてないね」

「お前らの組織の動きは色々不自然だったからな。何か裏で企んでる気はしてた」

「今この瞬間もダイスを潰す為に動いてるかもしれない」

真っ直ぐイフを見詰めるホトケ

「今ボスを連れてきてくれたら全部、全部話してあげるよ?」

嘘を言っている様には見えない

仮にリウラに危害を与えようとしても、こう束縛されていては不可能だろう

「…一つ答えろ」

目を細めるイフ

「何故ボスに会いたい?」

「…会いたいから、じゃダメ?」

「明確な理由を言え」

ホトケがにこりと笑う





「噂には聞いてる。真っ赤な髪を揺らしながら人を殺める赤い死神…」

「実物を見てみたいの。どれだけ美しいのかなって」




其の微笑みはまるで

恋する乙女の様だった












「(あの表情からして正直に話すだろうと思ったから、リウラに会わせたけど…)」

「(何か危害どうのこうのよりこっち心配するべきやったな)」

「…❤️」

「…ゾワァ」





今この瞬間

りうらガチ恋勢が爆誕してしまった














登場人物紹介part2


イフ・アイオライト

ダイスの幹部の一人

幹部歴が幹部の中で最も長い

ボスからの信頼も厚いハイスペ人間

どこぞの情報屋と距離が近い



次回:リウラ死す(大嘘)

投稿2週間位空くかもです

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コメント

2

ユーザー

続きめっちゃ気になる!!! この話を作ってる主様神すぎる!!

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