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やっぱりかみさまなんていなかった
目を覚ましてよ
いやだよ
なんで俺を一人にするの
俺一人じゃ、何もできないよ…
なあ起きろって
なぁ、
……
災害で受けたダメージは、そう簡単に回復しない。
わかってる
わかってる…っ、
「＿＿…」
『…っ、』
なんで、なんで俺は体が丈夫なんだろう
なんで、7大都市ってだけでこんな…っ!!
…こんなの、あんまりだ
俺より先に目を覚ましていたあいつは、人間たちから追われて…
その後、なにも連絡がない
いやまあ、ライフラインほぼ全滅してるから連絡できないのは当たり前か。
俺が何をしたって言うんだよ
こいつらが何をしたって言うんだよ
何もしてねぇじゃんか
ただ…ただ平凡で、穏やかで、それだけで幸せな…
返せよ、
あの日常を返せよ
もう、もうあんまりだ、こんなのは
…なんでも、するから
お願いだから
神でもなんでもいいから
山の神じゃなかったら、もうそれでいいから
俺の仲間を…あの時間を、返してください……
お願い、します…
寂しいよ
苦しいよ
早く起きて、またバカ騒ぎして…
こいつも、俺も、待ってるんだから
どこかにいるあいつも、待ってるから
早く
目を覚ましてよ…
……
こういう時に
空気が読めない人間共が大嫌いだ
いや、関心すら向けたくない
だんだん離れて行く
いやだ
あぁ
たすけて
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