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〜8日目〜


今はまふゆのみがいないナイトコード。今日、と言ってももう昨日だが、大会もあったし仕方ない。休むという連絡が無いのだが、来るつもりなのだろうか。


『……雪、大会どうだったんだろ』

『大会?』

「あー、Amiaにだけ伝えてたやつ。なんでよ、私達にだって伝えてくれても……」

『『嫉妬?』』

「なんでそこがハモるのよ、おかしいでしょ!」


嫉妬とかではなく、単純な疑問だ。まふゆがそんなことを何故瑞希にだけ伝えたのか。

まあ私も二人に秘密でまふゆの大会を観に行ったし、どっちもどっちか。


「あ、噂をすれば」


ナイトコードにまふゆからのチャット。


──今日、少し遅れる。


大会もあったのだからゆっくりすればいいのに。

別に来なくてもいいから、と送って作業を再開する。


『えななーん、別に来なくてもいいからって冷たくない?』

「はあ? そんなもんよ」

『違うよ瑞希。これは大会で疲れてるだろうから、今日は来なくてもいいよっていう隠れたメッセージがあるんだよ』

『ははーん、なるほどね。ツンデレってことか〜』

「っ違うから!」


ツンデレにはなったつもりはないが、意味としては合っている。そうだ、全くのその通りなのだ。見透かされている、奏に見透かされている。たまに鋭い時があるのだ。しかしその逆、全くかすりもしないことも言う。天然というやつなのだろうか。恐ろしい、無自覚の刃。

そんな奏が、言葉を放つ。


『それで、雪の大会だけど、えななんの応援もあったし大丈夫だったと思うよ』

「K……?」

『K、どういうこと?』

『実は、昨日セカイでえななんが──』

「待って待って待ってストップストーップ、どうしてそれを奏が……」


まさか見られてた、そんな。いや、ありえないことはない。だって、まふゆが話すわけもないし、リンが伝える理由もない。


「待って見られてた……!?」

『ありがとう、絵名』

「待ってここでお礼を言われる理由が分からないんだけど」

『おかげでいい曲ができそうだよ』

「待って本当に待って」


頑張ってね、えななん。

そんな瑞希の謎の応援に背中を押されてただ恥を忍ぶ。何故応援されているのか、そもそも何故感謝されたのか。分かる日は来るのだろうか。

100日後に付き合うまふえな

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