テラーノベル
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城壁の前までやってきて、二時間壁を見つめて、一つのレンガも掴まずにプナールは帰った。
自分に失望したのだろう、それから一週間たっても壁の前に現れなかった。
でも、俺は知っている。彼女は必ず戻ってくることを。自分のときもそうだった。
「大切なのは、もがくのをやめないことだ」そんな一行を紙に書いて、飛行機にして飛ばした。
飛行機が着陸するよりも早く、雑木林を抜けて、彼女は壁の前に戻っていた。
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