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深夜の静寂。
ピアノとギター、2人だけのセッション。
涼架の部屋では、スピーカーから滉斗のギターが流れ、
鍵盤の上で涼架の指がそれに絡むように踊っていた。
「うん、滉斗、それでコード進行はそのままで行けそうかな?」
「うん、俺もそう思う。サビ前だけ少しアクセント欲しいかも。」
夜、プロジェクトの打ち合わせで
滉斗と涼架は電話で通話中。
内容は完全に仕事の話。
新曲のアレンジについて、真面目に確認を取り合っていた。
でも――
その最中。
涼架の隣には、ベッドに座る元貴がいた。
最初は静かにしていた。
だが、涼架が通話に集中しているのを見るなり、
ふっと悪戯な笑みを浮かべる。
(……涼ちゃん。)
(えっ……ちょ……ま、まって、今……)
小声で訴えるも、元貴はおかまいなしに、
涼架のシャツの裾を捲り、そっと太ももに手を滑らせた。
「じゃあBメロだけ少し変えてみようか?ピアノはそのままでも良さそう。」
「う、うん……うん……わかった……そうしよっか……」
(元貴……ほんと、やめ……今、滉斗と喋ってんの……!!)
指先が下着の上から優しく撫で、少しずつ涼架の呼吸が乱れていく。
(涼ちゃん、声出さないように我慢してる顔、ほんと可愛い。)
「っ……ん……っ」
「え?涼ちゃん?今なんか言った?」
「っ……あ、いや……こ、こっちの話……ちょっとごめん……!」
震える声。
喉をひくつかせながら、涼架はスマホを少し遠ざけた。
元貴の指は下着の中へと滑り込み、
すでに熱を帯びた場所を、じっくりと愛撫していく。
「なんか……今日の声、すっごくエロいけど……?」
「っ……え……そ、そんな……こと……ないよ……?」
不自然な言葉の切れ方。
息の合間に混ざるかすれた吐息。
涼架の顔は赤く染まり、喉がひくついていた。
(やば……バレそう……!)
でも、すぐ足元にいる元貴はおかまいなし。
涼架の太ももの間に顔をうずめたまま、
ぬるぬると舌で敏感な場所を舐め回している。
耳からは滉斗の声、
脚の間からは元貴の舌――
快感と罪悪感で、涼架の思考はとっくに崩れていた。
(やっ、元貴……っ、ほんとに……今やばいって……)
(ダメ、動かないで……声出そう……)
部屋のスピーカーから滉斗のギターが流れる中、
ピアノの前に座る涼架は、
脚の間にいる元貴の動きを必死で堪えていた。
(お願いだから……ほんとに…バレたら……!)
(大丈夫。滉斗、こんなに話してんのに全然気づかないよ。)
元貴の舌が、ぐちゅりと音を立てて涼架のものをなぞる。
「涼ちゃん、今日の声……なんか妙に色っぽくない?」
「えっ……え?そ、そうかな……?」
(うそ……バレてる……!?)
(大丈夫。声、もっと出していいよ。可愛いから。)
後ろから、元貴の指が濡れた所へ押し込まれる。
「……っ…」
気持ち良くて、思わず腰が椅子から離れる。
涼架は一瞬、喉が跳ねるように声を詰まらせる。
「……なんかさ、想像しちゃうんだよね。震えながら俺の声聞いてる涼ちゃん。」
(っあ……やめ……そんなこと言われたら……)
(ゾクゾクしてんでしょ?…正直に言って。こんな状況で、俺に犯されてるの、気持ちいいんでしょ?)
(や……やめてって……!!)
でも、身体はもう抗えない。
元貴はそのまま、涼架の腰を押し開き、
自分のものを奥深くまで突き入れる。
(…しっかり俺ので感じて。)
「……涼ちゃん、なんか変な音しなかった?……っていうかさ……」
「っ、ん、あ、あの、椅子が揺れただけ……!」
(嘘つくの上手くなったね。じゃあ、もっと揺らすよ。)
ピアノ台がガタン、と震え、
涼架の膝が跳ねる。
耳からは滉斗の声。
下半身では元貴の熱が、奥まで打ち込まれる感覚。
「……俺もさ、今してるんだけど……」
(は?)
(あは……お揃いだね。滉斗、エロいねぇ……)
「……涼ちゃん、俺の声、もっと聞いて。……一緒に、イこう?」
(滉斗の声、耳に入ってくるのに……)
(中では俺が突いてる。…どっちでイくのかな?ねえ、どっちでイきたい?)
(や……やだっ、もう……っ!)
「……涼ちゃん……っ、イきそ……」
「っあ、あ、もうやだ、イく、イくっ、イくぅ……!」
ピアノの上で身体を震わせながら、涼架は果てた。
「――……俺も、イった。」
「…ふぅ……やっぱ、涼ちゃんって最高。」
(…俺も同じだよ、滉斗。)
(……最低……っ、でも……もっとして……)
END