「……着替えてきたよ。」
そう言いながらドアを開ける。9人の視線が一気に突き刺さる。いや、ガン見しすぎでしょ。穴空いちゃうよ?
「は?お前本当にカノか?カノに似た女子じゃなくて?」
「シンタローくん、焦りすぎ。」
「カノさん……可愛い!」
「吊り目さん最高です!」
キサラギちゃんにエネちゃん、それは無いよ?僕かっこよく生まれたかったんだけどね!……もういいや、それはさておき僕の格好は当たり障りのない普通の女物の服。僕が来てるシャツと同じ色のワンピースにベルト閉めてスパッツ履いてるだけなのにさぁ……。
「さすがカノ。やはりお前は女子だったんだろ。」
「あーさすがカノっす!最っ高に可愛いっすよ!」
なんだコイツら疲れてるのか。そうか、疲れてるのか。休ませてあげなくては()
「もー、みんなよく分からない会議始めちゃうくらいに疲れちゃってるんでしょ?ほら休んで休んで!僕が代わりに夕食作るからさ!」
沈黙。いや何!?疲れてるんじゃなけりゃこんな意味のわからない会議する理由がないよ!?というかみんな俯いたり額に手を当てたりしてるのなんなの?テレパシー使ったみたいに一様に同じポーズしてるのなんか怖いよ?
「カノが…俺たちを心配してくれてる…!」
あ、本格的にダメなやつだ。シンタローくんまで頭やられちゃったの?君の取り柄のひとつであるIQ168はどこに置いてきちゃったの??「しかもご飯作ってくれる……!」
えっキド?キドいつもご飯作ってくれてるでしょ?そんな感謝すべきところ??
「幸福で死ぬのかもしれないっすね………。」
セト??何それ僕が夕食作るだけで死んじゃうの?僕そんなキサラギちゃんみたいに料理下手ではなかったはずだけど……。
「おじさん、案外優しいところもあるんだね…。」
うわヒビヤくんごめん居たの気付かなかった…。いやそれは置いといて案外って何さ、案外って。
「カノ……優しい。」
コノハは居たけどずっとネギマ頬張ってたもんね、喋れるはずがないよね、けどいきなりそれはちょっとおかしい気もするなあ?
「もう!ホントにみんなどうしちゃったのさ!?そんなに疲れてるんだったら明日まるまる休みにしたら!?」
キッチンで夕食…オムライスを作りながらみんなに言う。そしたらみんながいっせいに顔をあげた。だから何そのシンクロ。
『え!?明日まるまるカノを可愛がっていいって!!?』
「先に耳鼻科行く!?」
……メカクシ団、大丈夫なのかなこれ…。
収集つかなくなってきたしなんか満足したから終わりでいいや((
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