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MAKO
MAKO
『BLUE AMBER THE LUV』〜俺の気持ちに気付いて欲しいです〜
FOURTH COLOR 恋敵は
本当は薄々気付いていたのかもしれない。
2人の好意に。だけど。気付かないふりをしていた。いや…『していたかった』
お願い。どうか気付かないで。壊さないで。
私達のこの関係を――そして、2人の関係を。
昨日主様に口を塞がれたこと、俺の中では
深く刻まれていた。いきなりのことで、驚いたのもあるが…。俺の気持ちを…知った上であれをしたのなら少しだけ、ツキンッと胸が痛んだ。まだ好きも嫌いも言われてないのにこんな思いを抱えてしまう。
俺の事でいっぱいになればいいのに。他の男の人の事なんて考えないで欲しい。俺のことが好きだと言って欲しい。主様。貴方がもし他の誰を好きなら俺はきっと、耐えられません。
((例えそれが――関係の壊れる序章だとしても。))
俺は廊下を歩いていた。
(俺の予想が正しければ、フェネスもおそらく
主様のことを…。いや、俺の予想は正しい。
俺が主様を起こしに行った時のあの瞳は…
俺に向けられていた。俺に対する対抗心。そして、主様への気持ちの表れだ。)
『フェネスが主様を……』
それなら、尚更譲れない。
コンコンッ。
ガチャッ。
俺は2階執事部屋の扉を開ける。
『ハウレス?』
例えそれが俺達の仲を引き裂こうとも――。
『フェネス。お前に話がある。』
『……。』
何となく分かってた。こうなること。ハウレスと300年一緒にいれば考え方が分かる。ましてや君のことだから余計に。分かりたくないのに、分かってしまう。君があの日、俺に向けた視線は優越感。担当執事は俺なのにハウレスが起こしたという事実に浸っていたんだ。
(あぁ、つぐつぐ俺達は似た者同士だね。ハウレス。お互いないもの、ないものねだり。
誰かを羨む気持ちは俺にしかないと思ってた。)
仲違いは避けられないね。残念だよ。
口を開く前に、ハウレスが先に口を開く。
その言葉は聞きたくなかったな。
『俺は、主様が好きだ。執事としても、1人の男としても。ずっと傍にいたい。守りたい。』
『……。』
黙ってお互い見つめあったまま俺は立ちすくむ。
『……。』
俺はソファに座り込む。
『そっか。ハウレスも主様のことを…。』
『もってことは、フェネス…』
お互い気付いてないフリをしてわざとらしく口にした。
『うん。俺もだよ。主様のことを見ると胸が苦しくなるし、他の執事と話してると辛い。』
『俺もだ。なんなんだろうなこの気持ち。』
『…独占欲だ。この気持ちは。他の誰にも渡したくないっていう俺の汚い心。』
『フェネス…。』
『…俺、負けるつもりないよ。』
『え…。』
『剣の腕や、執事としての振る舞いは君には劣るかもしれない。だから……。』
ダンッ!
ハウレスの座るテーブルに手を着く。
『主様のことだけは絶対に負けたくないし、譲れない。』
『っ…!そんなの、俺もだ。』
グイッ。
フェネスの蝶ネクタイを掴み、睨みつける。
『フェネスだからこそ、負けたくない。真剣勝負だ。』
『望むところだよ。』
火花が散る。2人にしか見えない恋の花。
それを知らない主様は今日も帰宅する。
2人がお互いの気持ちを知ってしまった
デビルズパレスに。
『ただいま。』
『おかえりなさいませ、主様。昨日もお疲れ様です。』
『ありがとう、ベリアン。お腹空いたな…。』
『ふふ、夜ご飯ができております。食べましょう。』
『うん。』
いつもと同じように過ごす。昨日のことはただの気まぐれ。お願い。神様。この関係を終わらせないで。
執事と主の1番安定するこの関係を――。
次回
FIFTH COLOR 知忘
コメント
1件
うわぁぁ来た来たっ!!🔥 ハウレスとフェネスが直接火花散らす展開きたね!!😭💕 お互い「主様のことだけは絶対譲れない」って言い合うとことか、もうガチ恋バトルすぎてキュンが止まらん…!同じ人を好きになった執事同士の真剣勝負、熱すぎるよ…!🔥 でも最後の主様が「お願い、この関係を終わらせないで」って願うとこ、切なすぎて胸ぎゅってなった…😢💔 次回の「知忘」ってタイトルも気になりすぎる!この均衡、どう崩れていくんだろ…!?