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ぷちさん、第6話「知忘」、読み終わりました…! 三人の想いが交錯して、もう胸がぎゅっとなりましたね…。特に、主様が瞑想部屋の会話を聞いてしまうところ。あの「知ってしまった」感、すごく辛いです。恋愛で「みんなが幸せになる方法」を考えてしまう気持ち、すごく分かります。声を♡♡♡て泣く主様に、こっちまで切なくなりました…。 次回、どうなっちゃうんでしょう…! 続きが気になります。
『BLUE AMBER THE LUV』〜俺の気持ちに気付いて欲しいです〜
FIFTH COLOR 知忘
同時刻――
2階執事部屋
『『……。』』
俺達はお互い睨み合う。
ガチャッ
『主様がお帰りになったっす…って、え?は、ハウレスさんにフェネスさん、どうしたんすか?』
2人の表情を見てビクッとする。
『あ、アモン…。』
『…フェネス、やめだ。俺達の私情を巻き込むのはよくない。』
『…そうだね。』
俺は手を離し部屋を出る。
バタンッ。
『あの、どうしたんすかフェネスさん…ハウレスさんと喧嘩でもしたんすか?』
『……ただの喧嘩なら良かったんだけどね。』
フェネスさんのその顔は憂いを帯びていた。
『……?』
『……はぁ。』
ついカッとなりすぎたか。胸ぐらを掴むなんて…俺らしくない。
ドンッ。
考えコドをしながら歩いていたら誰かをぶつかる。
『あ…っ。』
『いて…あ?ハウレスか。』
『ボスキか…済まない。』
『……おい。』
『なんだ?』
『素直に謝るなんて気持ち悪ぃな。いつものお前ならもっと突っかかるだろ。』
『いや今のは俺がぶつかったからな、俺が悪いだろ。』
『…はぁ。調子狂うな…。』
俺はガシガシと頭を搔く。
『これだけ言っとく。いつものお前じゃないと気持ち悪ぃし、主様も心配するぞ。』
俺はハウレスの横を通り過ぎる。
(主様が…心配…か。)
ギュッと拳を握り締める。
食堂にて
『……。』
『主様…?どうかしましたか?美味しくなかったですか?』
心配そうな顔でロノが私の顔を覗き込む。
『な、なんでもないよ。』
『そうっすか…。』
フェネスとハウレスにあんなこと言われるなんて…。こんなの初めてだから分からないよ。
だって、今まで執事と見てきたから…でも、2人はそうじゃない。私のことをずっと――。
同じ気持ちでいることが、こんなにも辛いことだなんて、思わなかった。
胸が痛い。苦しい。誰かに話して楽になりたい。でも、私が話したらその誰かがまた苦しむことになると思うと簡単には話せない。
私は苦しい気持ちを抱えたまま口に食べ物を運んだ。
コンサバトリー
『え、フェネスさん、主様のことが好きなんすか?』
『うん…いつからかは分からない。気付いたら夢中になってた。ハウレスとはその事で少しね……。』
『ハウレスさんも主様のことが…』
『うん。まさかハウレスとライバルになるとは思わなかったけど…。』
『お互い主様が好きだって気づいたの、主様は知ってるんすか?』
『ううん。知らないと思う。でも…』
『でも?』
伝えてしまったらどうなるのかな。重荷を背負ってしまうんじゃないかな。でも、知って欲しい。俺達の本気の気持ち。でも。知って欲しいくないとも思ってしまうのは俺の勝手なエゴだから。
『…ううん。なんでもない。もう一度ちゃんと話してみるよ。ハウレスと。』
それぞれの思いを抱えたまま、夜は過ぎてゆく。
2階廊下
『……寝れないな。』
私は羽織りをして廊下に出る。
21,447
MAKO
MAKO
『少し夜風に当たろうかな…。』
その時だった。
どこかの部屋から声がする。
(瞑想部屋から……?)
私は瞑想部屋の扉を少し開け、中の様子を見た。
『呼び出してごめん、ハウレス。』
『いやいいんだ。俺も話したいことがあるからな。』
『さっきも言ったけど、俺諦める気ないから。』
『…!俺もだ。相手がフェネスだからって俺は自分の気持ちに嘘をついたりしない。本気でいかせてもらう。』
『うん。俺もだよ。君だからこそ、負けたくない。今日はそれを伝えたくて呼んだ。改めてね。』
『どちらが選ばれても恨むなよ。』
『ふふ、それは分からないかな。』
バチリバチリと電流が走ったようにビリビリする。
『……っ。』
私はドアに背を向け、座り込む。
ぺたんっ。
知ってしまったんだ。お互いの気持ちを。
私が恐れていたことが、起きてしまった。
どうして、恋愛って誰か一人を選ばなきゃいけないんだろう。みんなが幸せになる方法はないの?――なんて、甘いって言われちゃうな。
『っ、っ……。』
私は声を殺して静かに泣いた。
知りたくなかった。今すぐ忘れたい。
この日の記憶だけ、綺麗さっぱり無くして欲しい。
2人が出てきてしまうかもしれないのに
私はその場で泣き続ける。
するとそこに――
『主様。』
『…え?』
次回
SIXTH COLOR 涙と泪