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 頭の上から降り注いでいたゆっくりと静かな声は更にゆっくりとスピードを落としていき、スゥっと静かな寝息へと変わった。 優しく包み込まれている身体を少しひねり洸夜の寝顔を見る。安心しきった幼い子どものような可愛い寝顔。

 熱にうなされながらもつらつらと昔の話を話した洸夜はずっと寂しかったのかもしれない。一人で寂しくて不安で堪らなかったのかもしれない。一人で夜を過ごす事が不安で寂しくて日和の夢に現れていたのだろうか。

 母親と同じでいつか日和がいなくなることを心のどこかで恐れていて、自分の弱さ、寂しさを隠すために強気な態度をとっていたのかもしれないと思うと急にこのすやすや眠る大きな身体の子供みたいな男が愛おしくなった。

 愛おしくて、嬉しかった。洸夜の強いところ、傲慢なところしか知らなかった日和は洸夜の弱い所を知り、愛しいと同時に守ってあげたい、そう思った。いつも強気で大きな態度のこの男を、弱さの知る自分が守ってあげたいと。母親の代わり、ではないけれど、この子供のようなあどけない寝顔をずっと見ていたい、そう思った。


一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか抱かない〜

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