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愛おしそうに見つめる視線は日和を捉えている。何度も何度も唇を軽く啄み、優しく真っ白なベッドの上で抱きしめてはまた唇を重ねた。洸夜が不意に身を起こして日和に覆いかぶさり「愛している」とでも言いそうな熱のある瞳で見つめてくるものだから思わず日和の口が少し開いた。
「可愛い。もっとっておねだりか?」
開いた唇の隙間から洸夜の柔らかな舌が入り込んできた。日和はおねだりをしたわけではなく、何か別のことを言おうとしてたような気がするが、流されるように洸夜の舌に翻弄され、何を考えていたのか、何を言おうとしていたのか分からなくなった。ただ、ただ今日のキスはいつもの倍、いや、それ以上に気持ちよくて蕩けてしまいそうだ。
「今日のキスはやたら甘いな……」
洸夜も同じことを思っていたのかと思うとドキリと心臓が高鳴った。
「日和、好きだよ」
額に、鼻に、頬に、そして唇で深く交わし、また離れた唇は首筋に強く吸い付いた。着ていたもこもこ素材のパジャマのボタンがひとつひとつ丁寧に外される。はらりと露わになった胸元に何度も優しくキスを落とされ吐息が熱くなっていくのを感じた。