“人”というものは色んな色に染まる。道を踏み外したら”黒”となり正しい道を進むと”白”となる。けど、たまには”グレー”つまりは灰色になる。
「…」
僕はその意味が分からなかった。
ダメなことをしてるのになぜ許されるのだろうか?仕方ないことだって言うのは母親が教えてくれた。
人は黒になろうと思えばできる、白も同様になろうと思えばなれる。けどグレーはその狭間だ。悪いけどいいことなのだ。それは矛盾してないか?悪は悪で裁かれるべきだ。だから集団が嫌いなのだ。ダメなことを人気者がやればそれをすぐ真似して、自分も人気者になろうとする。それはみんな良い事だと思っているから。それでも違うのでは?そうやって反乱した者が悪にされて叩かれる。そんな光景を何度も見てきた。心の中では現実逃避をしたいのだと収めてきた。それでも許せなかった。
―翌日
「おいwダメだってww」
「いいじゃんいいじゃんwww」
「…そうだよ…ダメだよ。」
「………は?」
そうやってギロリと睨まれる。何か悪いことでも言ったか?
「こういうの、ノリなんですけどーw頭使えないんですか〜?w」
あぁ、やっぱり許せない。危ないことっていうのはダメだろ。
「そうだぞ?お前は場合を考えてだな… 」
そうやって怒られる。
「ダメなことはやってはいけないんじゃないんですか?」
「世の中には見過ごさねばならんこともあるんだよ?」
「でも危ないですよ…?」
「時と場合だな。今あの二人はあまり角がないとこで腹を突きあってただけだ、しかも軽く。そこで注意するのも可哀想だろ?」
「でも嫌がってたですよ?」
「けど笑ってたじゃないか、確かに叩きあったりもしてたが軽ーくだ 」
ほら、グレーだよ。しかもこのクラスってそうやってやるのダメなクラスじゃなかったか?
「軽ーくだからな」
「…」
「ごめんなさいは?」
「……ごめんなさい」
こんなのは理不尽で仕方の無いことだった。そして反対方向から足音が聞こえる。誰だ?
「よっ☆」
誰だと思ったら親友のあゆみだ。ボーイッシュな女の子だ。
「さっき怒られてたよな〜」
「ダメなことはダメじゃないか…」
「まぁ、それも正しい!
けどグレーゾーンって言うのもある!」
「知ってるよ…けどそれがどうしても許せないんだっ…!」
「…」
「あ!そうそう!例えば!」
「…?」
「もし、とある男の子のボールが立ち入り禁止のとこに落ちてしまいました!」
「うん…」
「そしてその男の子は泣いてしまいました。すると大人がやってきて、「どうしたんだい?」と声をかけました。」
「…うん」
「そしたら男の子がボールが 落ちてしまったことを話しました。そしたらその大人は禁止のとこに入って素早くボールを取りました。」
「……」
「この大人がやってることは悪、つまりは黒だよね?」
「……」
「けど入った理由は男の子のボールを取るため。」
「確かに……」
「けど、その勇敢な行動は白色だよね?そしたらそのふたつの色が混ざりあうんだ。」
「そしたら何色になる?」
「……灰色」
「そう!つまりはグレーなのだ!」
そうなのか。そういう裏側がある時もあるんだ。
「けど、その背景を知らない人がネットにあげて罵るのだよ。」
なるほど、僕はその罵る側だったのだ。切り取ってダメな行動だけ画面に映し出されていたのだと、愚かな行動だとそう思った。きっと大人になるとグレーな事ばかりでその中にはグレーに紛れて見つからない黒と白があるのだと。だからその日から誓ったんだ。
(色がはっきりわかる人間になろう。)
・・・・・・・
いかがでしたか?この話を作ろうと思ったのはそのまんま母親に教えられたからです。僕もこの物語の主人公のような、白黒はっきりさせたい方?というかグレー黒許さんマンだったのでw、僕的にルールに囚われすぎてはいけないとも思っています。
いわばこの作品のテーマは「ルールに囚われすぎた人」ですからね、けどさすがに神経衰弱でフライングしてたら怒っていいですよw
それではまた今度
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