試合が終わり勝ったのは稲荷崎だった
香澄)ありゃ…負けちゃったか笑
スガさん)かーすーみぃー!
香澄)ちょッ!
ドンッ
試合終わりのスガさんが飛びついて抱き着いてきて頭をぐりぐりと押し付けてきた
香澄)う〜…すがぁ…暑いぃ……
スガさん)撫でて〜!
香澄)せめて汗を拭きなさいよ……
スガさんの頭に私のタオルを乗せて汗を拭いてあげるとへらっと笑った
香澄)……孝支
スガさん)!?///
香澄)ンヘェ
スガさん)こ、この人はァ…///
ツッキー)僕は?僕は?
香澄)蛍!
ツッキー)この人ほんと可愛いですよね
スガさん)あ!香澄を返せ〜!
ツッキーはケラケラ笑いながら私を抱き抱え「返して欲しいなら捕まえてくだサーイ笑」と笑って逃げた
香澄)いにゃぁぁぁー!
スガさん)あ、ちょ!お前背が高いんだから早いんだよ!
ツッキー)知りませーん
香澄)たしゅけてぇ〜!
ツム)可愛いよなぁサム
サム)だよなぁ…
北)お、お前ら…本気であの子の彼氏になるつもりなんか?
2人)え?北さん何自分はちゃいますけど?見たいな言い方してますけど同じっすからね?
北)う”ッ…
きよちゃん)(あの子本当に色んな人を魅了するのね……まぁ、カリスマ性はなくとも…言ったことを行動に移せる行動力があるからね…無意識に人を惹きつけるのかな…)
次の日体育館に行くと稲荷崎が居て頭がハテナでいっぱいになりながらもきよちゃんに話を聞いた
香澄)…あっち側って一応……ていうか、合宿に来たんだ……
きよちゃん)やっぱり知らなかったんだ……
香澄)いや…私昨日普通に帰っちゃったよ?
きよちゃん)まぁ、あっちは来てるしこっちは出迎えだし
香澄)それもそうか……
そして……稲荷崎がこちらに来ているあいだ(ほんの3日間)は私たちバレー部の人たち全員勉強なし…らしい
まぁ、そのお陰で今は……
ツム)かっすみちゃーん!
香澄)やです忙しいです
ツム)(. .`)
香澄)ツッキーブロックの練習しよっか
ツッキー)はい!
きよちゃんからボールを受け取り適当に部員の3人を呼び出した
香澄)お願いね〜
ボールを上げると3人が一斉に取りに向かった
香澄)あらァ…ワンチャンみたい笑
ツッキー)ちょッ!(取れな!)
香澄)取れないの?じゃあちょっとお手本でもしようかなぁ
スカート履いたままツム達に合図を出してスパイクを貰った
香澄)よっ!
バシッ
ツッキー)!!
香澄)手は前、自分の身長を生かして相手に圧をかけな、「通させない」って気持ちで手を前に出せば当たるよ、必ず私が保証するから
ツッキー)わ、分かりました
香澄)ツッキー、頑張れ
ツッキーの背中をポンポンと叩くとツッキーら嬉しそうに顔を明るくしてブロック練習に励んだ
香澄)ささ、他の人たちも練習しよ〜!頑張ろ〜!
全員)はい!/うっす!