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他界隈の緑担当×ピンク担当のやつなんですけど、実名出てないしsch×lnでもいいかな、ってなりました。あはははは
朗読、 晒し、 本人に届けるなどの迷惑行為は絶対にお辞めください。
これはあくまで同じ趣味嗜好を持ったリスナー同士が楽しむものです。冷やかし目的での閲覧NG
地雷さん、 原作厨さんは閲覧非推奨です。
誤字、 脱字、 意味不明は気づき次第修正します。もし発見してもいい様に脳内変換してください。
風が吹くたび、花びらが舞う。
薄いピンクが空に溶けて、
その中に、ふたつの色が混ざっていた。
やわらかく揺れる薄桃色と、
その隣で静かに立つ深い緑。
言葉はない。
けれど距離は、最初から近かった。
肩が触れても、どちらも離れない。
薄桃は、少しだけ顔を上げる。
何かを言いかけて、やめて、
代わりに笑う。
その笑いに釣られるように、
深緑も小さく口元を緩めた。
軽く肩をぶつける。
ぶつけ返される。
くだらないやり取り。
けど、
どこかほんの少しだけ
ぎこちなさが残る距離。
風が、強く吹いた。
桜が一気に舞い上がって、
視界が淡く滲む。
その中で、
深緑が、ふと手を伸ばす。
逃げるでもなく、拒むでもなく、
薄桃の頤を、そっと持ち上げる。
一瞬だけ見える、驚いた表情。
そのまま、距離が消える。
触れるだけの、短いキス。
右目の下、頬骨のあたりに。
すぐに離れる。
何事もなかったみたいに、視線を逸らす緑。
取り残された薄桃色は、動けないまま。
遅れて、熱が上がる。
少しだけ間を置いて、
ひらりと一歩近づく。
指先で、服の端を引いたら、
無言のまま。
何かを伝えるみたいに。
また風が吹いた。
今度は、さっきより穏やかな、、
二人は並んで歩き出す。
さっきより近い距離で、
けどまだ、
手は触れない。
桜は、まだ散り続けていた。