小柳「やっべ、買いすぎた。」
翌日家に届いた段ボールを受け取って、その重さに少し後悔する。中身を取り出してとりあえずベットに並べてみる。
俺が買ったのはローションとゴム、それからディルドが2本。実際手元にくると、あまりの生々しさに思わず直視できなくなる。……いや、駄目だ。何のために買ったんだって話だよな。
早速ゴムを付けたディルドにローションを塗りたくり床に固定した。こっちは小さめサイズだから、これくらいなら慣らさなくても入るだろう。
小柳「ッッ♡はぁー……変な感覚…ッ。」
かなりビビっていたのだが、ディルドは想像よりもすんなりと俺のナカに入っていった。しかし、気持ちよさは特になく感じられるのは異物感だけだ。買い物失敗したかもな〜と思いながらもゆるゆると腰を動かしてみる。
小柳「はッ……ふぅッ……ッあ!?ゔあッッ♡♡」
こんなもんかとナメていたのも束の間、ディルドが前立腺を掠めて大きく声が漏れる。あ……これちょうど前立腺に当たるくらいのサイズじゃん。
ごりごりと自分の気持ちいい所にディルドをあてるように腰を動かす。星導に開発されきったそこは少し刺激するだけで簡単に快楽を拾っていく。
小柳「はあ゛ッッ♡♡……ッッ♡ゔぁ♡出るッッ♡♡」
俺のモノから精液が飛び散り、床を白く汚した。
小柳「ッは♡ゔ…ぁなんで…?足りないッッ♡」
おかしい。今イッたばかりのはずなのに、いつものような満たされる感じがしない。ディルドを抜いて呼吸を整えながら視線を動かし目当てのものを見つける。
小柳「違う…よな。これは星導のためだからッ。」
誰に詰められたわけでもないが、言い訳のようなことをつぶやきながらもう一つのディルドを箱から取り出す。さっきのよりも二周りほど大きなソレを見て、俺のナカが疼くのがわかる。ゆっくりと慎重に挿入していくが、俺の予想外の事が起きた。
小柳「……は?うそだろ…!?」
全部飲み込んだのにも関わらず、ディルドの先端は俺の最奥には届いていない。かくかくと腰を動かして角度を変えてみても奥に当たりそうにない。
気持ちよくないわけでは無いが、物足りないのも事実だ。自分の聞きたくもない弱々しい声が部屋に響く。
小柳「うぁ……ほしるべ……ッッ♡」
無意識のうちにあいつを求めてしまう。星導ので奥を突かれて、意識がぶっ飛ぶような気持ちよさを感じたい……なんて変態くさいことも考えてしまった。
その後…かろうじて吐精はしたが、やはり多幸感に満たされるような感じはしなかった。むしろ虚しさだけが心に積もっていくみたいだ。
早く、早く1週間後になってくれ……!!
星導「無事退院!って小柳くん……なんかやつれてません?」
小柳「あ?……気のせいだろ。」
妙に聡い星導の質問を適当に流す。あの日から1週間、俺がどんだけ物足りない日々を過ごしてきたかこいつはわかってないだろう。病院から俺の家までの距離が永遠のように長く感じてしまう。
やっと自宅に着いた時には、もう俺は我慢の限界だった。
星導「あ〜♡久しぶりの小柳くん家の匂い♡」
普段だったら「気色悪いこというなよw」とでもツッコミを入れるが今日はそんな余裕もない。俺からの返答がないことを不思議に思ったのか、星導が不安そうな顔で振り向いた。
星導「小柳くん…やっぱりなんか変じゃないですか?」
星導が不意に顔を近づけて俺のおでこに手をあてた。熱があるかを測っているようだ。ひんやりとした星導の手が心地いい。
小柳「……星導。」
星導「はい……?なんですか?」
俺は1週間かけて星導をリードするための綿密な計画を立てた。それ通りに動けば上手くいくという確信のもと、油断しきっている星導に触れるだけのキスを贈る。
星導「ッッ…!!こッやなぎくん!??」
小柳「ははッ…うるさw」
いつも余裕そうな面なのに、今は目をぱちぱちして慌ててる様子で…正直かなり笑える。突然のキスに驚きを隠せていない星導の腕に自身の腕を絡める。
小柳「先週星導から言ったことだろ?今日は俺がリードするから……寝室来いよ。」
星導「ッ!もちろん、喜んで♡」
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