俺の住んでいる村には
言い伝えがある
【毎年おなごを鬼に捧げよ】
と言う
毎年捧げないと
何かしらの不幸や
災害が起こるらしい
でも俺は
そんなこと
信じていなかった
そもそも俺は
男だから関係の無い話
チュンチュン
今日も目が開けられない程の
朝日が照っている
ふと、その朝日がなにかでさえぎられた
顔を上げると
村長さんがいた
村:お主、今年の神子様になってくれんかの
り:え、?
言ってる意味が
すぐには理解できなかった
神子様(みこさま)
とは鬼に捧げられるおなごのこと
村:もう村には、若くて、可愛らしい子は
村:お主しかおらんのじゃ
り:でも、俺男、
村:大丈夫じゃ
村:お主だったら、男と、バレんじゃろ
本当に俺が?
関係の無い俺が?
そんなのやだ
知らない、そして怖い鬼に
捧げられる運命なんて…
り:絶対いや、、
村:捕まえといてくれ
そう言った瞬間
ガタイの良い男性が
3人ぐらいでてきた
り:ひっ、
俺は抵抗もできず
もちろん逃げることだって出来なかった
その日は
薄暗い場所へ入れられた
何故か1冊の本が置いてあった
り:なんだろ、これ
開いてみると
気になることが書かれてあった
り:【鬼はまだ本当の運命を知らない】
り:どういう事、?
そう声を上げた時
村長が来た
村:それ、読んだのか
り:あ、村長さん、
り:これって、どう言う、いみ?
村:鬼に毎年神子様を捧げていただろ?
村:だが、どのおなごも鬼の思うおなごじゃなかったんじゃよ
だから、ちょっとした
病などが
伝染して流行っていたのか
毎年そうだった
その病気などでも
おなごはいなくなっていった
り:鬼の思うおなごがいないのに
り:俺を捧げるのおかしくない、?
村:捧げないよりはましじゃよ
だからといって
了承するわけが無い
り:ねぇ、やだ、ここから出して
俺の声も聞かずに
村長は話した
村:明日儀式を行うから
村:白無垢に着替えるんじゃよ
白無垢(しろむく)とは
和服の婚礼衣装
り:やだ、
村:やだと言っても
村:運命は変わらん
そう言われ
村長は出ていった
なんで、俺
未だに謎だ
なんで俺がみんなのために
そう思いながら
眠りについた
朝起きると
薄暗い天井
状況は何も変わらない
り:夢だったら良かったのに
リンリン
遠くから鈴の音が聞こえる
透き通った音
それもだんだん近くに聞こえてくる
鈴の音が止まった時には
目の前にたくさんの人
すごく綺麗な白無垢が目の前にきた
とっても白くて美しい
も:白無垢に着替えてもらいます
も:とても美しゅうございます
俺は抵抗出来ないまま
白無垢に着替えさせられた
四方八方に鏡があり
どの鏡にも自分では無い
姿が映っていた
化粧もしてもらい
外出してないってぐらい
肌が白くなった
も:連れていきましょう
あぁ
これから俺
捧げられるんだ
リンリン
連れていかれる時
鈴の音は
俺を呼ぶかのように鳴っていた
少しづつ歩いていくと
儀式の場所が見えてきた
とっても怖い
儀式の場に着くと
定位置に座らされた
村の全員が座り
俺の隣に
1個だけ空いている席
ここに、鬼が来るのだろう
〜ーーーーー
儀式が始まって数秒後
強い風と共に
空高く舞い上がる
煙が現れた
勢い余って目をつぶり
開けた時には
隣の空いていた席に誰かがいる
よく目をこらすと
鬼のような角
でかい身体
もう俺は背筋が凍った
逃げたい
でも動けなかった
ふと
鬼がこちらへ顔を向けた
でも煙が集っていて鬼の顔は見えなく
手だけが伸びてきた
恐ろしかったが
もう手遅れ
鬼のでかい手に触れられた瞬間
俺は瞼を閉じた
あるキャラビジュを
メインに作っています
コメント
2件
ああああ好きデス...泣 シチュが好みすぎてやばいデス... 続き楽しみにシテマス...!!!!!😘😘😘