はじめまして、へびまるです!
実氵兄者関連の小説を書きます (それ以外も書くかもしれない)
注意事項はあらすじ(目次の1番上)のところにありますので、絶対に、ご一読ください!
今回はstgrです。
それでは、どうぞ!
kin x rd- 「猫よりも」
kin視点 ※肌装甲
店長がソファーに座ってくつろいでいるのが見えた。これからの予定を聞こうと思い、その背中に「店長」と声を掛ける。
店長はその特有の気怠げな声を上げ、こちらを振り返った。
そのとき、私を見て細められた目に、ふと会長とtpoさんの会話を思い出した。
「レダー先生って、猫に似てると思いません?」
「あー…確かに!なんか、掴みどころがないっていうか…」
「そう!それなのに急に甘えてきたりしますよね」
「え?まじ?」
「えっ?や、だって、急にすり寄ってきたりとかしません?」
「ん〜?…あ、あったかも」
「ですよね!」
「あー、あーなるほどね、よく考えたらほんとに猫みたいだわ」
猫か…と思いながら店長を見ていると、撫でてみたいという衝動が頭をもたげる。
おかしい、私はロボットだから、そんな気持ちは湧かないはずだ。
そんな疑問の声を無視して後ろから近づき、そっと顎を撫でる。店長はびくり、と震えた。
初めて店長の顎など触ったものだから、少しざらざらとした感触が心地よくてずっと撫でていると、店長は嬉しそうに顔を私の手に擦り寄せた。
少しだけ笑ったような、柔らかい息を漏らす。
…かわいい。
「kinー?どーしたの?」
という声が飛んでくるが、そのときにはすでに私の頭はショート寸前だった。「かわいい」という感情を私は知らない。なぜプログラムにない動作が起こったんだ。
エラー、分からない。
しばらくして、店長が沈黙を破った。
「kin?」
「…ッは、ど、どうしましたか」
反応するのが遅れた。
店長が顔を半分こちらに向けて、私を見つめている。が、いつものポーカーフェイスで感情が分からない。
一呼吸おいて、怒らせてしまったのだという結論に至り手を引っ込めようとする。
その前に店長が口を開いた。
「もっと」
「え」
「もっと撫でて」
「…え、ぁ……え…?」
いつもと同じ、柔くて優しい声が、予想と違う返答と重なって、むしろ私を狼狽えさせる。
「んふ、慌ててる…kinらしくないなぁ。撫でてってば」
「…っあ、はい」
再び手を動かしながら、ソファーの後ろから身を乗り出して店長の顔を見る。
微笑みながら目を閉じる店長を見て、気付いた。
「あぁ、これが」
「?」
不思議そうな顔をしているが顎を弱く掴んでこちらに向かせ、そのままキスをする。
唇を重ねて数秒で離す。店長の顔色を伺う。こんどは店長が慌てる番だった。
「?、??……へぁ?」
いまだによくわかっていないようだ…。店長はかなり鈍いらしい。
「可愛いですよ」
ようやく今までの私の行動に理解が追いついたようで、ブワ、と顔が赤くなった。
「〜〜っ//はぁ?んなわけないって…」
「いえ、可愛いです。撫でられて気持ちよさそうにしてるところ、笑っているところ、嬉しそうにしてるところ、赤面しているところ…」
「〜っもういい!わかった!わかったから//」
…顔を背けられてしまった。でもまだ耳が赤い。
また店長を撫でながら先ほどの感情を反芻する。
かわいい、可愛い。
店長のお陰で、私はさらに人間に近づけたようだ。
予定を聞くことをすっかり忘れているkin君でした
短いですがここまで読んでくださり、ありがとうございます!
一応は、月一回投稿したいと思っています(激遅)
リクエストも受け付けるつもりです。
そのうちにリクエスト受付用のノベルを作りますので、ぜひ!そこにコメントしてくれると非常に嬉しいです!
では、また!
コメント
3件
コメント失礼します💬私、レダ右の勉強をしてまして物凄く上手な言葉遣いと表現に驚きました🙀‼️参考になりまくります🥺💗主様天才じゃないですか???