どーも!へびまるです!
前作にハート押して下さった方、またフォローして下さった方、
本当に本当にありがとうございます!!!
まさに天にものぼる気持ちでございます。生き甲斐です。
ということで、またもやstgrです。
早速どうぞ!
ntm x rdo「空中の密室」
ntm視点 ※ntm=餡
あ、まずい。
そう思った瞬間、機体から体が放り出される。
真昼、客船のミッションの最中だった。
警察から撃たれ、ヘリがぐわん、と傾いた直後。僕の目に空と海の真っ青な色が混じり合って映った。
しかし、僕が海に落ちることはなかった。誰かに手を掴まれたからだ。
「あ、ありが…?!」
助けてくれた仲間にお礼を言おうと顔をあげると、そこにあったのは警察ヘリだった。
そして、その操縦席には、あの幾度となく見た仮面を被り、僕の手を握るrdoくんがいた。
騒ぐ無線に捕まったという報告を入れてから口を開く。
「rdoくん、僕ギャングだよ、いいの?」
「……ntmは,やさしいから大丈夫
それより、機体のバランスが悪くなるんで、助手席に座ってください」
「あ、あぁごめんね」
隣に座り久しぶりに見たrdoくんを観察する。
仮面をかぶっており顔は見えないが、僕にはよくわかった。rdoくんは疲れていると。
顔の角度、声、手の動き、話す速さ、息遣い、今までずっと見てきたから、rdoくんのことは手に取るようにわかる。
「ヘリ、 うまくなったね」
「…あなたのおかげですよ」
「そっか、うれしいなぁ」
rdoくんは一瞬だけこちらを見てから言った。
「……あの、ntmさん、前にもこんなことがあったって、覚えてますか」
僕の呼び方が戻っている。操縦桿を強く握りしめるのが見えた。
「うん、もちろん覚えてるよ」
「あの時は俺がヘリから落ちて、それでntmさんが助けてくれましたよね」
「そうだね、その後一緒に食事して、」
「っ今日!…一緒に、食事…行きませんか……」
ふらりとヘリが揺れた。動揺しているのだ。
rdoくんからのデートのお誘い…。
「…くす、rdoくんかわいい」
「あぇ?な、なん」
心の声が溢れてしまっていたようだ。また機体が揺れた。
「ふふ、いいよ、どこの店に行きたいの?」
「…っあー、それはまだ決めてなくって、候補は沢山あるんですけど…ntmさんはどこに行きたいですか」
「そうなんだ、んんー、僕はねー最近できた0000のレストランに行ってみたいかな」
「あ!そこおれも行きたいと思ってたところです!他にも行ってみたいところが〜…
懐かしいな、と感じた。再びrdoくんとこんなふうに話せるなんて、微塵も思ってなかった。
きっとrdoくんは僕を軽蔑して、会話もしてくれなくなって、目も合わせてくれなくなるんだ。
そう思っていた。
むしろ、長い時間をかけて、それでもいいと覚悟して、ようやく、この世界へと足を踏み出したはずなのに。
こうやって2人きりの場所で幸せな会話を続けられるなんて。
「〜じゃあ、夜の7時に「rdoくん、ありがとね」
…え?」
心の底にしまっていたはずの正直な言葉たちが、口をついて出てくる。
いつの間にか鬼の仮面を外していたrdoくんの目を見ながら話す。少し隈の目立つrdoくんも、ヘリの操縦をしながら視線の4分の3くらいを僕に注いでくれた。
「僕も寂しかったから」
「!…っふは、ntmさんもだったんだ、おれだけだと思ってたけど…」
ふにゃりと顔を綻ばせて笑うrdoくんが愛しくてたまらなくて、僕の頬も緩んでいく感触がする。
いつの間にか夕陽が僕ら2人を優しく照らしていた。
どうか、この空間が永遠に続きますように。
どうでしたかね、?
またしばらくしたら「つぶやき」の方に書いてみた感想とか投げ込みます
では、また〜
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