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2 - 2,ntm x rdo「空中の密室」

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2024年07月08日

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どーも!へびまるです!

前作にハート押して下さった方、またフォローして下さった方、

本当に本当にありがとうございます!!!


まさに天にものぼる気持ちでございます。生き甲斐です。


ということで、またもやstgrです。

早速どうぞ!



ntm x rdo「空中の密室」


ntm視点 ※ntm=餡




あ、まずい。

そう思った瞬間、機体から体が放り出される。

真昼、客船のミッションの最中だった。

警察から撃たれ、ヘリがぐわん、と傾いた直後。僕の目に空と海の真っ青な色が混じり合って映った。


しかし、僕が海に落ちることはなかった。誰かに手を掴まれたからだ。

「あ、ありが…?!」

助けてくれた仲間にお礼を言おうと顔をあげると、そこにあったのは警察ヘリだった。

そして、その操縦席には、あの幾度となく見た仮面を被り、僕の手を握るrdoくんがいた。


騒ぐ無線に捕まったという報告を入れてから口を開く。

「rdoくん、僕ギャングだよ、いいの?」

「……ntmは,やさしいから大丈夫

それより、機体のバランスが悪くなるんで、助手席に座ってください」

「あ、あぁごめんね」


隣に座り久しぶりに見たrdoくんを観察する。

仮面をかぶっており顔は見えないが、僕にはよくわかった。rdoくんは疲れていると。

顔の角度、声、手の動き、話す速さ、息遣い、今までずっと見てきたから、rdoくんのことは手に取るようにわかる。


「ヘリ、 うまくなったね」

「…あなたのおかげですよ」

「そっか、うれしいなぁ」


rdoくんは一瞬だけこちらを見てから言った。


「……あの、ntmさん、前にもこんなことがあったって、覚えてますか」


僕の呼び方が戻っている。操縦桿を強く握りしめるのが見えた。


「うん、もちろん覚えてるよ」

「あの時は俺がヘリから落ちて、それでntmさんが助けてくれましたよね」

「そうだね、その後一緒に食事して、」

「っ今日!…一緒に、食事…行きませんか……」


ふらりとヘリが揺れた。動揺しているのだ。

rdoくんからのデートのお誘い…。


「…くす、rdoくんかわいい」

「あぇ?な、なん」


心の声が溢れてしまっていたようだ。また機体が揺れた。


「ふふ、いいよ、どこの店に行きたいの?」

「…っあー、それはまだ決めてなくって、候補は沢山あるんですけど…ntmさんはどこに行きたいですか」

「そうなんだ、んんー、僕はねー最近できた0000のレストランに行ってみたいかな」

「あ!そこおれも行きたいと思ってたところです!他にも行ってみたいところが〜…


懐かしいな、と感じた。再びrdoくんとこんなふうに話せるなんて、微塵も思ってなかった。

きっとrdoくんは僕を軽蔑して、会話もしてくれなくなって、目も合わせてくれなくなるんだ。


そう思っていた。


むしろ、長い時間をかけて、それでもいいと覚悟して、ようやく、この世界へと足を踏み出したはずなのに。

こうやって2人きりの場所で幸せな会話を続けられるなんて。


「〜じゃあ、夜の7時に「rdoくん、ありがとね」

…え?」


心の底にしまっていたはずの正直な言葉たちが、口をついて出てくる。

いつの間にか鬼の仮面を外していたrdoくんの目を見ながら話す。少し隈の目立つrdoくんも、ヘリの操縦をしながら視線の4分の3くらいを僕に注いでくれた。


「僕も寂しかったから」

「!…っふは、ntmさんもだったんだ、おれだけだと思ってたけど…」


ふにゃりと顔を綻ばせて笑うrdoくんが愛しくてたまらなくて、僕の頬も緩んでいく感触がする。

いつの間にか夕陽が僕ら2人を優しく照らしていた。


どうか、この空間が永遠に続きますように。






どうでしたかね、?

またしばらくしたら「つぶやき」の方に書いてみた感想とか投げ込みます

では、また〜

この作品はいかがでしたか?

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