テラーノベル
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少しして目を覚ますと時計の針は夜の十一時を指していた。
辺りは暗く、カミソリやカッターが月に反射して光るのを見ては体を無理矢理起こした。
スマホのライトをつけて状況を確認すると、床には血が飛び散っていて
部屋には鉄の匂いが充満していた。
青 暫く片付けてない…よな、
俺は立ち上がり部屋の掃除をし始めた。
いつもならメンバーと掃除することが日課になっていたが、もう
その日々は戻ってこない。
薬の空き箱、血だらけのロープ、部屋に散らばる全てが俺自身を傷つける物ばかり。
前まで棚の上に置いてあったメンバー全員と撮った写真は勢いでゴミ箱に投げ捨ててしまった。
ごみを拾い上げては血の腐った匂いが俺の鼻を刺激する。
青 …もういっか。どうせ死ぬし
暫くして日が昇り始めた。
俺は寝落ちていたらしく、壁に凭れながら扉を見つめた。
そして、ないこからの不在着信が数十件溜まっていたのを見つけたときには
もう逃げることができないような気がした。
不在着信がなくなったかと思えば一通だけメッセージが来ていた
ーーーーー
桃 「まろ、ほんとに大丈夫?最近浮上も連絡も無いけど何かあった?
あったなら頼ってほしいな。」
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もう、終わりにしようかな。
コメント
2件
初コメ失礼します!! この作品大好きです! ハート10から400まで進めさせてもらいました! ブクマさせてもらいます! これからもがんばってください!さ