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桃 視点
俺には大事な人たちがいる。それは家族と言っても良いくらい大好きな人たち。
りうら、ほとけ、初兎、いふ、悠佑。
この5人だけは絶対に失いたくない。そう思って生きている。
でも、この前メンバー間で少し喧嘩をしてしまった。
活動量の話だったり、メンバーがどれだけ休めているか、等。
俺だって喧嘩を見ていることは苦しかった。
早く止めないといけないとずっと思っていたから。
このままだといれいすが崩れてしまう気がしたから。
一番と言っても良いくらい仲間を思いやる、初兎ちゃんと
すぐにため込んでしまう、まろが喧嘩をしていて
初兎ちゃんとまろの口論をただ見ているだけになっていた、りうらとほとけ。
あにきと俺は二人の間に入って口論を止めていた。
でも段々とヒートアップし、りうらとほとけまで巻き込まれた。
ーーーー
紫 まろちゃんが倒れたら元も子もないやろ!?
青 俺やって休みたいわっ!!気持ち知らんくせに口だしてくんなよ、
黄 まぁまぁ初兎の気持ちもまろの気持ちも分かるけど…。喧嘩はやめとこうや。
水 そう…だよ、落ち着いて話そう?
青 うるさいねん、お前には関係ないんやから。
桃 仕事が忙しいのも分かるよ。けど、ほとけっちや初兎ちゃんはまろのこと心配して…。
青 うるさいねんって
桃 …、
赤 まろ!皆心配してくれてるのにそんな言い方…
ーーーー
あの喧嘩からもう直ぐ一ヶ月が経とうとしているのに、まろからは何も連絡が無い。
正直、家に様子を見に行くことが一番だけど怖くて足が動かない。
でもここで怖がっていたらまろが消えてしまうかもしれない。
明日こそ様子を見に行こう、絶対にまろのこと笑顔にさせよう。
翌日
昨日はあんな風に思っていたけれど、当日を迎えると体が重くなっていく。
桃 俺が怖くなってどうするんだよっ
独り言を呟きながらスマホを見ると俺が昨日送ったメッセージは未読のままで
電話も折り返しがなかった。
昨日の天気からは変わらず雨で低気圧に弱い俺は、ふらつきながらまろの家へと向かった。
暫くして家に着き、インターホンを押しても出てこないまろ。
心配だけれど勝手に家に上がるのは、まろが望んでいないと思いしなかった。
青 はい、
インターホン越しに聞こえるまろの声はとても重く今にも消えてしまいそうだった。
桃 まろ、最近不安なんだけどさ。消えちゃわないよね、、?
俺は恐る恐る聞いてみた。
でも当たり前のように返事は返ってこない。
桃 手紙、ポスト入れておくから良かったら呼んでね。
青 …俺からも見てほしいやつあるから渡す
まろがそう言い残して数十分、玄関の扉が数センチ開いた。
そして、その間から差し出された一つのファイル。
俺はファイルを受け取り、ありがとう。と一言残して帰った。