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ATTENTION

❀これは某実況者グループ様のお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません

❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい

❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています

❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあってもスルーしてください

❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)

❀あくまで作者の自己満ノベルです

❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません あくまでフィクションです。

❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります

❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。


#12 ハクガクタサイ


〜図書館

[では、お言葉に甘えて]

「もちろんです…お飲み物をお持ちしますが、緑茶で大丈夫ですか?」

[大丈夫です、ありがとうございます]

それを聞くと彼は少し笑って図書館の奥に入っていく

[…..]

しかし、こうしてみれば彼は妖との性格の相性が抜群だな、祓い終わった今、あまり違和感がない。

1、2分程度待っていると、お待たせしました、と言って急須と茶筒、茶菓子を持って奥から出てくる

「濃い目か薄目、どちらがお好みですか?」

[濃い目…ですかね]

これはちょっとしたこだわり

「わかりました」

[…これは…芽茶ですか、いい茶葉ですね]

「一目でわかるとは…凄いですね、その通りです」

なんて有意義な時間なのでしょう

丁寧な手つきで彼は急須を淹れる、急須に茶葉を入れ、湯冷ましをし、湯のみで冷めたお湯を急須に注ぎ、少し待つ、それから私の前に置かれた湯のみにゆっくりと注ぐ、鮮やかな柳緑色、優しい茶の匂い、それだけで心が落ち着く。

「温かいうちに」

[ありがとうございます]

茶を1口、深みのある茶がよく沁みる、久々に急須で淹れた茶を飲んだな…

「…..」

[…とても美味しいです]

「それは良かったです…、茶菓子もご一緒にどうぞ」

そう優しく微笑み、彼も座る

[ありがたく、いただきます]

「はい」

「お時間が取れてよかった、日本でも有名な巫女さんだとお聞きして、お話がしたかったのです」

[そうでしたか、是非とも答えられる範囲であれば]

「はい、早速お聞きしたいことがあって…」

[…………]

「…グルッペンさんを見て、何かお気づきになったことはありますか?」

[…彼、ですか…そうですね]

[私の力では、何も]

「…嘘は結構です、見ていましたから、彼らとの茶会」

[…..盗視ですよ]

「いえ、ただ見える位置にいただけです」

「気づいていらっしゃいましたよね、彼の違和感に」

[…目がいいんですねぇ、本当に…..]

「はぐらかさず、正直に話していただけませんか」

[…….わかりました]

「ありがとうございます」

[…まず大前提として、彼に取り憑いている妖は神以上の者でしょう、…..所謂…]

[原初神魔、と言った所でしょうか]

「原初..神魔…」

[神をも超越した、 説明の難しい存在です]

[簡単に言えば..うーん…世界や空間、そのものをなす神魔です]

[神魔というのは、ご存じですか?]

「確か…世界のバランスその物と言える、超越者達…でしたかな?」

[はい、その通りです、よくご存知で]

[彼はそれに取り憑かれています、なので突然気が狂ったように攻撃的…或いは狂人的になる可能性があります、必ずしも例外はありますが… ]

[…人間とは、余りにもかけ離れた存在なので]

「…もし、グルッペンさんに妖の症状が現れた時はどうするべきか教えていただけませんか?」

[そうですね…基本的に私がいれば特にすることは無いのですが、私が駆けつけられない場合は]

[気絶、が1番手っ取り早いでしょう]

「気絶…シンプルですね」

[憑依している人間の意識がなければ、憑依している以上動くことはできませんので]

「なるほど…そうなんですね」

「例外はあるのですか?」

[例外…ですか…基本、どんな物事にも必ず例外はあると言いますが…]

[恐らく、あるでしょう、私はまだ見た事がありませんが]

「そうでしたか、なるほど…..勉強になります」

[それは良かったです、他に何か知りたいことはありますか?]

「そうですね…」

エーミールさんが次の質問を考えていたその時

「み、み、み、雅!!妖!!」

図書館の扉が勢いよく開き、ゾムさんが顔を出す

[!?]

「ゾムさん!?」

[あ、あ、妖ですか?案内してください!]

「エミさんすまん!ちょっと雅連れてくわ!」

「は、はい!」

タッタッタッ…..



〜廊下

「い、今訓練中やったんやけど、一般兵が急に苦しみ出してな」

[はい]

「そいつに少し近づいたらめっちゃ不愉快やってん、あ、これ妖やなって思ってお前呼んでん」

[早めに気づけてよかったです、ありがとうございます]

そう話しながら全速力で走る、流石と言ったところだな、足が速い…

「つ、着いてこれとるか!」

[大丈夫です、安心してください]

「お前すごいな!」

[ありがとうございます!]




〜広場

“うぅ゙…ッ…ぁ゙”

「アイツや…さっきより酷なってる」

地面に蹲り、頭を抑えながら呻き声をあげている、現在進行形で妖が体内に入り込んでいるようだ、弱くは無い

[彼から離れるよう呼びかけて貰えませんか]

「わかった」

「お前ら、そいつから離れろ」

ゾムさんがそういうと彼の周りに群がっていた人達はすっと避け、道が開ける、なんだかあの時の駅での光景に似てるな

[ありがとうございます]

「おん」

[……….]

ザッザッザッ

一般兵に私のことが知られているのか知られていないのかは分からないが、彼らはざわつき、少し騒がしくなる

[静粛に、願います]

取り憑かれたばかりとなると、シンプルに祓ってしまうと跡が残る…

刀を鞘から抜き出し、彼に向ける

[“明鏡止水”]

[…去れ、妖]

あれ?

妖が消えた時の塵がない…

[…明日まで激しい運動はさせないようにお願いします]

[しばらくすれば、目を覚ましますので、どこかに寝かせてあげてください]

「わかった、ありがとな」

「よし、じゃあお前ら…..」

訓練を、と続けようとしたのかそれは叶わず、一般兵達は少年のような目で私を見つめ、声を上げた

“かっこいい…”

“サイン貰えますか!?”

“握手してください!”

などなど、嬉しい言葉が沢山飛び交う

[あ、はは…なんかすいません]

「…サインか…俺も欲しいな…..」

[ぞ…ゾムさん!?]

「よし!副隊長紙とペンもってこい!」

“はい!”

[あれれ…おかしいな]

しばらく待っていれば、おそらく人数分あるであろう紙と数本のペンがベンチに置かれる

[じゃ、じゃあ並んでくださーい…!]

「もちろん最初は俺やな」

[はいどうぞー]

サインと言っても名前を書くだけだが…

「達筆やなぁ…」

[そうですか?]

「おん、かっこええ」

[ふふっ、ありがとうございます]

おおよそ30人程度といったところだろうか、興味のない人もいるようだが、列がずらっと長く続いている

“握手してもいいですか…!”

[もちろんです]

雅、と書いた紙を渡したあと、両手で握手をすれば、嬉しそうにありがとうございます!と言って列からはける

おおよそ30人、ハイタッチやグータッチ、超強力な握手など個性が豊かだなぁ(小並感)と思いつつ全員と握手会を終わらせる

「いやぁ、ありがとうなこんなに沢山」

[いいえ大丈夫です、皆さんと仲良くなれた気がするので]

「そうか、なら良かったわ」

「ほなー今日は解散!貰ったやつ大切にせえよー」

はい!といい返事が広場に響く、気持ちのいい返事だ。

[私も、これで]

「おう、わかった」

ゾムさんにそう告げ、その場を離れる、そういえばお祓いをした彼はどうなっているのかと思い後ろを振り向くと、その彼は ゾムさんに声をかけていた

“隊長”

「ん?おぉ、もう大丈夫なんか?」

“大丈夫です、いろいろ、ありがとうございます”

「お礼言うんやったら雅に言ったってくれや」

“いえ…僕のことを信用してくれてありがとうございます”

「…は?」

[……..]

…..殺気?

[はッ…ゾムさん!彼から離れて!!]

「…..」

咄嗟に声を張り上げる、彼は偽物だ

私の声に反応し、ゾムさんは彼から距離を取る、いや、彼は気づいていたな、声が届く前にゾムさんは距離を取っていた

[まだ妖が潜んでます…..]

[私の後ろへ]

「おう..」

[すぐ終わらせるので、離れないでくださいね]

「…わかった」

刀を構え、彼に向ける

“気づくのが早いなぁ…これだから勘のいいガキは..”

[ありがとうございます]

“褒めてないよ?”

ダッ

[“鏡花一閃”]

[お雑魚さんは引っ込んで]

“うあッ…クソ…ッ..”

“なんで…ッ”

パタッ…..

[“会者定離”]

[成仏してください]

「おぉ…..早いな…」

[すぐ終わるって言いましたからね]

「な…何あったん?」

[隠れるのがとても上手な妖だったみたいです]

「へー」

[次目が覚めた時には正気に戻ってますので、どこかに寝かせてあげてください]

「わかった、ありがとう」

[では、失礼します]

彼の元を離れ、城内へと足を向ける


〜城内

[…はー..疲れた…..]

1度自室へ戻ろうかと階段を登ろうとした時、後ろから声をかけられる

「雅」

[……….]

聞き馴染みのある、優しい声で名前を呼ばれ、振り向けば

[…..汀?]

あやかしがそこにたっていた

[………誰だ…]

「汀だよ、忘れちゃった?寂しくて逢いに来ちゃった」

[…..そう]

[…..私も会いたかった]

「そっか、よかった」

彼は近づき、私のすぐ近くまで来る

[……….]

「汀…」

ギュッ…..

半ば強引に、私を抱き寄せると、強く締め付けられる

[はっ…..ぁ……..っ…..]

妖だから、殺そうとしてくるのは当たり前、だが

「もう…僕から離れないでね…..」

逆らえない、逆らいたくない

「…..」

[…..汀…っ..]

「…僕のために、死んで?」















「博学多才」

知識が豊かで、多くの分野の才能に恵まれていること










To Be Continued


祓い屋と14人の幹部達

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