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ATTENTION

❀これは某実況者グループ様と某ハムスター系個人Vのお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません

❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい

❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています

❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあってもスルーしてください

❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)

❀あくまで作者の自己満ノベルです

❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません あくまでフィクションです。

❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります

❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。



#ゴリンゴジョウ


〜エントランス

「僕のために、死んで?」

全身を強く締め付けられ、次第に息が苦しくなっていく、ただただ彼の声に逆らうことが出来ずに

[ッ゙…ぁ…はッ…なぎ..さっ…..]

次第に意識が朦朧としてきて、呼吸が浅くなっていく

「”解”ッ!!」

[はッ…、]

「雅様!!」

「はっ…..?」

汀の形をした妖は何が起きたか理解できないといった表情のまま、宙へと消えて行く

[ケホッケホッ…]

ドサッ…

「大丈夫ですか!?」

彼は焦ったように私に駆け寄り、両膝を着いた私の背中をさすってくれる

[ん…ごめん….ありがとう、大丈夫だよ]

「よかった…..さっきのって…」

[…妖、それも厄介な]

「厄介?」

[…大切な人の見た目をそっくりそのまま真似するんだ]

[初めて会った…..]

この19年間一度も出会ったことの無い妖、名前も、ランクも知らない、それなりに強い妖なのだろうな。

「それは…厄介ですね」

[だろ?……..]

[…不甲斐ないな]

「そ、そんなことありません..」

「怪我がなくて良かっ…..」

「あれ?なーんで生きてるんですかね」

こつ、こつ、と軽快な足音を立てて、彼は言葉を並べながら歩いてくる

[…随分早かったな]

「…ショッピ…?」

「ん?ロボロさんじゃないっすか、雅さん救ったの…貴方でしたか」

「さすがに予想外っすわ」

[早く、離れて]

「わかりました」

「えっ逃げるんすか?逃がしませんよ」

彼が軽く片手をかざすと、シャオロンさんの姿をした妖が現れる、さっきよりもより鮮明な。

「っ…..」

[…そっちは私が受け持とう、ロボロにはショッピさんを任せたよ]

「…ありがとうございます」

本体の方が幾倍も強いが…彼への心の負担は断然少ないだろうし、こちらの方が早く終わりそうだ

「よお、雅」

[…..]

「無視か?つれないなぁ」

[…偽物と話すことはありませんよ]

「そかぁほな容赦せんで」

彼とは1度拳を交えた仲だからな、多少の癖は見抜いているつもりだが、それが妖に通用するかどうか…

[…..]

キンッ

スタッ…

「ははっ…」

「前と、そんな変わらへんねんなぁ」

[…!?]

妖に取り憑かれていた時の記憶もあるのか?それは予想していなかった…となると…

「…..予想外って、顔しとるわ」

[…予想外ではありますね]

「ははっ、ほんまよぉできたご主人様でな」

とは言っても、彼はただのコピー、加減する必要など毛頭ない、だが

[…..彼の為にも、どうか消えてもらえませんか]

「あ?おぉ…そう来たか、戦闘は避けると」

[はい]

「まぁ…ええわ、ご主人には悪いけど、俺は雅に負けたっていう事実があるからな、勝てへんのや」

「…..一思いにやってくれ」

[わかりました]

[“鏡花一閃”]

一筋の光が彼を切り裂く、切り裂かれたところから紫煙のようなものが立ち、ふわりと消えていく

[……….]

戦闘を避けられて良かったと安堵していると、何かが壁に思い切りぶつかる音が響く

ハッとして振り向いてみれば、ロボロが壁にめり込み意識を飛ばしていた、数箇所傷があるのか、額から血が滲み出ていた

「えー…あれ…シャオさんの方、思ってたんとちゃうな…」

[…]

ふつふつと立ちこめる怒り、妖に取り憑かれているとはいえ、仲間を侮辱するその態度、声色、表情、その全てに怒りが湧いてくる

「ブチ切れっすね、雅さん」

上級ランクS 覚 人の心を読むことが出来る

中級ランクB 名前不明 見た相手の大切な人をコピーする

[えぇ、当たり前でしょう]

読まれた…..

タッ

[…..]

「…..流石、世界一の祓い屋なだけありますね、若いのに」

「…..覚妖怪の対策もできるんですね、人間じゃないんじゃ…」

[ゴダゴダ喋ってねぇで…んん゙早く終わらせますよ]

「…30秒もいらへんわ」

[こっちの台詞]

[“明鏡止水”]

「…….」

ぐっと距離を詰め一振、ロボロとの戦いもあってか、少し息が上がっているのを感じる

[…..]

キンッ

「ふっ…..」

1歩

[……….]

また1歩、彼を壁へ壁へと追い詰めていく

「…はっ…..」

[…..]

「……….」

「えっ…..ちょ…」

キンッ…..キンッ…

「遊んで…えっ…」

スパッ

「あっ…お..怒って…ます?よね…」

[怒ってます、さっき心読んでたからわかりますよね]

「ッ…」

グサッ…..

「カハッ…ゲホッゲホッ…まっ死ぬっ…ごめっ..な゙さ…..」

彼の肩をトンッと軽く押し、壁に追い詰める

「ぅ…..」

[…“解”]

「…..あ…」

ドサッ…..

妖を呆気なく祓ってしまえば、彼は壁に寄りかかり、力無く座り込む。

[“会者定離”]

[成仏してください]

完全に意識が無くなったのを確認して、横に寝かせる、ロボロはどうなったのかと思い振り向くと同時に、エントランスに1番近い部屋からゾムさんが出てくる

「大丈夫か?」

[…..私は大丈夫です、2人のことを医務室に運びますので手伝ってもらえませんか]

「…お..怒っとる?なにあったん…」

[…..なんでもないです、早く手当しないと出血しているので]

「わ、わかった」

私がロボロを背負い、ゾムさんにショッピさんをお願いし、医務室へと歩を進める。





〜医務室

「失礼しますー」

「はーい、どしたの」

「怪我したみたいやから、手当したって」

「うん、そこに寝かせておいて」

「あ、ショッピくん仰向けに寝かせへんように、喀血してる」

[…..]

「わかった」

「…うん、あとは大丈夫、戻っててええよ」

「さよか、ほな先に」

「うん、ありがとねー」

…パタン

[……….]

「…..雅、どうしたの?」

[…..]

[…なんでもありません]

「…手当終わったら話すからね」

[…..]

「…..うん、雅が加減の分かる人間でよかった、貫通はしてないよ」

[…..そこまでやったら手当が大変なので]

「ん..ふふ…そうだね」

「”治癒”」

淡い光が深い傷口を塞いでいく、流石、手馴れているな

「…よし」

「ロボロは……よかった…そこまで酷くない」

1箇所1箇所丁寧に手当をし彼らをベッドに寝かせ終わると、私に向き直る

「…..まだ怒ってるね、話してごらん、雅」

[…]

「黙ってちゃわかんよ」

[…..心を…]

「…..」

[…..覚に、一瞬でも心を読まれたのが、すごく癪に障りました]

「心ね…..対策は、できたの?」

[…その後は出来ました、でも油断してたせいで隙をつかれて…はぁ..]

[…それだけです]

不甲斐ない自分にも苛立ちを覚える

「もう少しあると思うけど?」

[…..なんでわかるんですか怖い]

「元神だし…少しは、ね?」

[…..]

[ショッピさんの人格を乗っ取った妖も、頭に来てます]

「というと?」

[…..人を駒のように扱う態度と、大切な人を傷つけられたことに苛立ってます]

「…..そっか、ほんとに仲間思いだね、いいことだ」

[…そうでしょうか]

「うん、少なくとも俺はいいと思うよ」

「素敵やと思うわ」

[…..そうですか]

「うん、せや、雅も夕飯まで少し休んでったら?」

[…わかりました]

「仮眠室使ってもええよ、時間になったら呼びいくから」

[…じゃあ、お言葉に甘えて、失礼します]

「うん、トントン寝かせてるから静かによろしく」

[えっ…..あっ…はい]

震える手で、仮眠室と書かれたスライド式の扉を開け中に入る、起きてないよね


〜仮眠室

[…..あっ]

「ん…..雅やん…ねにきたん…?いっしょにねるか?」

[…へっ…..]

完全に寝ぼけてる…

[い、いや大丈夫ソファーで寝るから]

「…..からだいためるで…ふわぁ」

ガシッ

[えっ…..]

ドサッ

半ば無理やり、手を掴まれて強く引っ張られる、そのままベッドに押し倒され、彼が私に馬乗りしている状態になる。寝ぼけてるはずなのにどこからそんな力が…

「…..いっしょに、ねよな?」

[ぅ…うん…..]

チュッ…

「おやすみ」

[えっ…..お、おやすみ?]

何が起きたか理解出来ずに数秒硬直する

「ん?たりんかった?」

[いっいやちがう]

「そっか、ほなおやすみ」

[うん…おやすみ]

彼は布団に潜り込むと、私に抱きつき、そのまま眠ってしまった。

[ひぇ…..]

「すー…すー……..」

[……….]

寝れるかっ!!










〜2時間後

[…..すー…..すー…]

「…..ん..」

「…」

「えっ」

[ん…?]

「み、みっ…..みやっ…び」

彼は勢いよく体を起こす

[あ、とんとんさん..おきた? ..]

「  」

「うわあああっごめん!ほんまごめん!」

[あっ…だっ、大丈夫っ…疲れてただろうし ]

「寝ぼけて変な事言うたよな…..すまん…いやな思いさせてもうた…..」

[だっ…大丈夫だって!気にしないで…ちょっと..はずかしかった..けど、別にだい..じょぶ]

「ほ..ほんまか….うん…ありがと…」

[それに…..なんかトントンさんいると安心して…よく…ねれた、し ]

「ほ、ほんま…?」

[うん..嘘はつかないよ]

ぎゅ…..

[こうしただけでも…ほっとするし]

「へっ…..///」

「はっはずい、恥ずいわ、離れたって」

[ん…..]

[ごめ…..]

ガラガラ

「おは」

「えっ」

[…..ヒュッ]

「えっ…そういうこと…..?」

「違う!断じて違う!」

[ごごごご誤解です!]

「…….なんで同じベッドに…?」

「すまん!それは俺が寝ぼけてた!!」

「寝ぼけ…あっ…うん、..お疲れ様」

「おん…」

[ご飯ですよね!い、行きましょうか!]


〜医務室

「ロボロ〜ショッピくん〜起きて、ご飯だよ〜」

「…..みやっ…あ…なんだぺ神か..」

[いるよっ]

「雅様!ご無事でしたか…」

[こっちのセリフ…..良かった酷い怪我じゃなくて]

「お陰様で…」

「…..すんません、先失礼します」

[あっ、待ってください、少し見てもいいですか?]

「処置はしてもらいましたけど…」

[いえ怪我ではなく…]

[まだ残っていて]

「…残ってる…?」

前のコネシマさんの時と随分様子が似ている、目が少し曇っていて、紋様がうっすら見える

「おぉ…」

「しんぺいさんは何か知ってるんですか?」

「…ん?いや特に…」

[あ、少し時間がかかるので、皆さんは先に行っていてください]

「おう、わかったわ」

「わかりました、雅様…先に失礼します」

「じゃあ俺も、たまには顔を出そうかな」

[そうしてください]

そう言って3人は医務室からでて行き、ショッピさんと2人きりになる

[んん゙悪化する前に、失礼しますね]

「…..えっ」

前のように体を寄せ、顔をぐっと近づける

「ちかいっすね…」

[ごめんなさいね、まだ未熟なもので]

[…..真っ直ぐこちらを見てください、逸らさずに… ]

[少し痛いですよ]

[“解”]

バチバチッバチッ….

「..っ ….」

線香花火のような火花を散らし、妖は黒い煙となって目から出ていく

「おぉ…..すごい」

[よし、これで大丈夫なはずです]

「ん…ありがとうございます」

彼の頬を伝う涙を指でそっと拭ってやれば、少し照れたようにそう言った

「…」

[処置は終わりです、視界、随分良くなったと思います]

「はい…すごくはっきり見えます、疲労のせいかと思ってたんですけど…ありがとうございます」

[いえ、よかったです、悪化する前に見れて]

「終わり、ですか?そんなに時間かかりませんでしたね…」

[あぁ..その、聞きたいことがあったんですよ]

「聞きたいこと?」

[妖に乗っ取られていた時の記憶、ありますよね?]

「えっ…なんでそれを、一応あります…けど」

[私の心を読んだ時の言葉覚えていますか?]

「まぁ…はい、天津…」

[しっ、記憶力がいいですね…]

[それ、忘れてくださいね、あと、絶対口に出さないように]

「…忘れる?」

[妖に目をつけられてしまうので、ね]

「わ、わかりました」

[…..では、食堂に行きましょうか]

「そうっすね…」

少々気まずい空気で医務室を後にする。














[五倫五常]

人として常に踏み守るべき道徳のこと。








To Be Continued







祓い屋と14人の幹部達

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