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コメント
1件

逃げたのに何もしなかった理由がそこに繋がるんですね……予想していなかった繋がりに、思わず「んだぁぁぁっ!そこかよっ!」と思いました。 最後に点と点が繋がるお話、とても面白かったですし、ワクワクさせていただきました。 いつもありえないテンションでコメントしてすみません……私、本当にいとさんの作品が大好きで……この思いをいとさんに伝えたいっ!って一心で語彙力ゼロなコメントをお許しください。
Side若井
俺は逃げた。
とにかく逃げた。
一千万ヤクザに返せなかったら変態に売られる。
それだけは避けたくて金のある幼馴染を頼ってみたが、馬鹿にされて終わった。
こうなったら逃げるしか無い。
でも、ヤクザから逃げるなんて到底無理だった。
なるべく遠くへと思い、ここがどこかわからないまま逃げ続けた。
しかし相手はヤクザ。
逃げ切れる訳が無い。
あっさり捕まって縛られ、目隠しされて車に乗せられた。
そのままどこかへ連れて行かれる。
あぁ、終わった。
ドッキリでした的な展開来ないかなーなんて能天気なことを考えているといつの間にか眠りに落ちていた。
「社長、お連れしました。コイツが若井滉斗です」
ヤクザの一人のその言葉で目覚めた俺は絶望する。
あー、やっぱ売られるんだー。
どうにかして今からでも逃げ出せねえかなぁ。
しかし、その気持ちは、買い主の変態オヤジの声を聞いて一変した。
「うん、ご苦労さま。お金はこっちにあるから確認して」
この声は……元貴?
目隠しを外される。
そこは昨日来た元貴の部屋だった。
「元貴!元貴じゃねえか!」
俺は、札束を持ってヤクザと金のやり取りをしている元貴に叫んだ。
なんだ、昨日は一千万やらねえとか言ったくせに、ちゃんと金を用意してくれた。
助けてくれた。
やっぱり俺たちは幼馴染だ!
これで変態オヤジに売られなくてすむ。
「元貴、ありがとう!。
昨日は悪かったな、なんか怒って帰っちまって。
結局助けてくれて、やっぱ元貴はいいヤツ……」
俺が言うと、元貴はこちらに近づいてきた。
その目は冷たい目をしていた。
「何か勘違いしてる?俺、若井を買ったんだけど」
「え、だから、俺を助ける為に買ったんじゃ……」
「は?初めから若井を予約してた変態オヤジは、俺だよ」
そう言うと、元貴は口だけ歪めてにやりと笑った。
「恋人になってくれるなら、昨日みたいに優しくしてあげたのに。
断られちゃったから初めの予定通り性奴隷にするしか無いよね」
「は……?」
俺は、元貴の話が理解できなかった。
でも身体は危険信号を感じたのか、ガクガク震えている。
「さて、ねえこの奴隷、また目隠しして、
そこの磔に拘束しといてくれない?
あ、お薬も一つ売ってくれる?
うん、なるべく強めの。
廃人にしちゃうようなやつかいいかな」
「おい、元貴!!
待ってくれ、俺たち幼馴染だろ!!」
「煩いなぁ。
そこにある口枷でも突っ込んでおいてくれない?
そう、その巨根型のやつ」
「か、元貴!うぐっ……」
「ちょっとは静かになったかな?」
「ん!うっぐっ!!んんん!!」
「んふふ、かわいいよ。
心配しないで、ちゃんと可愛がってあげるから。」
「愉しませてね、俺の元幼馴染の性奴隷ちゃん♡」
元貴の優しい顔を最後に、俺の視界は消えた。
End
読んでくださりありがとうございました。