〜2日後〜
『はー…ついにこの日が来てしまったね』
ア「監督さんはまだでしょうかね」
『チャリとかに轢かれないかな』
ア「じ、自分の監督に凄いこと言いますね、お好きじゃないんですか?」
『ん〜、何かこう、ねぇ?お堅い感じが』
ア「成程?」
そしてルーナはこれらの理由に加えて、監督に会いたくない理由がもう1つある
それは
会ったら確実に怒られるからである
ルーナが日本に来る数日前に行われたドイツとブラジルの試合での出来事だ
試合中にいつものようにノエルノアと煽りあいをしていた時、ドイツの補欠選手がブチ切れ、乱闘騒ぎになった
その時にその補欠の選手が
「Die Qualität der Fußballwelt sinkt wegen Abschaum wie dir! Sofort in den Ruhestand!」(お前みたいなカスが居るからサッカー界の質が落ちるんだ!さっさと引退しろ!)
という言葉をルーナになげかけたのである
この言葉を聞いたルーナはそりゃもう激怒
そしてこの言葉を返したのである
『Den Mund halten.wenn du mehr sagst, bringe ich dich vielleicht um.』
(黙って、それ以上言ったら殺しちゃう)
目を合わせ、絶対に逃がさないぞと言うように
それでいて表情は笑顔で、でも憎悪は隠さずに
そしてご丁寧にドイツ語で言ってしまったのだ
元々こういうキャラクターとして親しまれていたのと、相手が100%悪かったのもあり大して問題視はされなかったが、監督の胃を痛めたことは間違いあるまい
『…会いたくないな〜、どうせ私が日本にいる間の練習メニューを山のように持ってくるんだろうな〜』
ア「あの乱闘騒ぎの話本当だったんですね…」
『こっちじゃよくある事なんだよ。今回は色々重なっちゃってげんなりしちゃった。ウケるでしょ?』
ア「えぇ…」
ある時は長時間をかけて決めた作戦を本番にガン無視しゴリゴリの個人サッカーをし
1試合にたった1人で12点を決めて圧勝
勝てたから良かったものの、仲間たちはかなり肝を冷やしたことだろう
しかも、なぜ作戦を無視したのか聞くと
『え?だってコートに立った瞬間に感じたんだもん。この作戦じゃ気持ちよく勝てないなって』
『それにあの作戦の気分じゃなかったし』
この回答だ
この頭を悩ませる原因がいないと今のブラジル代表が試合で圧勝するのが難しいという事実
監督も可哀想である
コメント
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続き、多分来ないかもね
この話凄い好きです!続き待ってます!