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父さんは、俺の憧れだった。デカくて、強くて、誰にも負けない。まだガキだった頃、俺は父さんみたいになりたかった。
でも、父さんは俺にきつくあたることが多かった。喧嘩の練習の時なんかは、骨を折られることもあった。でもあの日までは、本当に父さんは俺のために愛を持って厳しく接してるんだと思ってたんだ。
忘れもしない、9歳の冬の日、俺は下腹部の冷たさで起きた。
精通していた。今になってこそわかるが、当時は本当に恐ろしかった。早く、父さんに報告しなければ。
父さんは俺の頭をデカい手で撫でて、これは、ロシアが大人になったってことだ。これからは鍛錬内容を見直す必要があるな。と優しい声色で言い聞かせた。その後、父さんは俺の手を引いて、俺を連れて行った。忘れもしないあの場所に。
父さんは、俺を光が届かない地下室に連れてきた。俺は、どことなく不気味で暗い雰囲気のここが、好きじゃなかった。
次の瞬間、父さんは俺の腹部を強く殴った。痛くて体が動かない。殴られた衝撃で口の中を噛んだのか、俺の唇からは血が溢れていた。
普段から殴られても声を出すようなことはするなと強く言われてたから、俺が泣き叫んだりすることは無かった。次の瞬間、父さんは俺のペニスを取れそうなほど激しく擦り始めた。
初めての刺激に、俺は泣き叫んだ。あまりの痛みに目からは涙が溢れ出た。手足が痙攣して、意識が朦朧とした。泣き叫ぶ俺に、父さんはこの程度で泣き叫ぶようならお前の首を捻り潰すなどと脅した。俺は歯を食いしばって耐えた。まだ幼かった俺は、父さんに対抗したら本当に殺されると思ってた。実際、まともにやり合ったらひとたまりもなかった。その後、俺は父さんの手の中で何回も果てた。快楽と強い痛みに俺の小さい体は耐えられなかった。何度も気絶した。その度に、顔面に拳が飛んできて、無理やり起こされる。そんな日が何日か続いた。
そんな生活が続いていたある日、父さんは俺をまたあの地下室に呼び、俺に何かを見せてきた。
それは太い釘だった。俺は何が何だかわからなかったが、嫌な予感を覚えた。
すると父さんは俺をデカい身体で木の板に押し倒し、太い釘を俺の亀頭に当てた。俺は何が何だかわからずに、必死で父さんに対抗した。どっちにしろもう助からないと思った。その瞬間、強烈な痛みを感じた。俺は泣き叫んだ。怖かった。痛かった。そんな俺を見る父さんの顔は穏やかだった。意味がわからなかった。痛みで意識が朦朧とする俺の性器に、もう一本の鍵が打ち込まれた。今度は睾丸、裏筋、もう喉が枯れてまともな悲鳴も出なかった。俺の未熟な性器には、グロテスクな十数もの穴が空いた。肉越しに感じるひんやりとした鉄の感覚は、筆舌し難いものだった。
父さんが、俺の性器が打ち付けられた板を担ぎ上げる。傷に大きな負担がかかり、俺はまるで下半身をもぎ取られるような痛みを感じた。股間からはドクドクと大量の血が吹き出していた。俺は板ごと天井に固定され、股間の無数の釘により、宙吊りになった。白目をひん剥き、口から唾液を流し痙攣する俺に、父さんはタバコの火を押し付けた。じゅっという音と共に、俺の体に無数の傷ができていく。そんなことを繰り返してるうちに、タバコはとうに短くなっていた。そんな様子を見て、激痛の中安堵したのが間違いだった。父さんは俺の尿道にタバコを無理やり入れ、ぐりぐりと内壁に火を押し当てた。俺は熱い熱いと泣き叫んだ。それでも父さんがそれを止める気配は無かった。尿道の粘膜がひどく爛れ、俺は排泄ができなくなった。小便はいつも赤色だった。
父さんは、晩年いままでにましておかしくなって行った。俺が吊るされた地下室でワルシャワ条約機構諸国での会議が行われた。父さんは今までしたことを公開して、なんとか生き残ろうと考えていたようだが、どう考えても狂っていた。参加国からの恐るような視線が、今でも頭にこびりついてはなれない。あの痛みと共にな。
正直言ってもう俺は父さんのことが恐ろしく支て仕方なかった。力ですべてを捩じ伏せ、恐怖で皆を支配した。俺ももちろん、その被害者だった。でも俺は、それ以外の人との接し方がわからない。上手くできないんだ。
あの父親に、育てられたから。