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⚠️注意⚠️や見習いDJの設定などは第1話を見てください。
下の絵は自作です(画質鬼悪)|˙꒳˙)
それでも良い方はどぞ((꜆˙꒳˙)꜆
《見習いDJと連絡先》💿、🐴、(1️⃣)
ポチポチと見習いDJ、RENは楽しそうにスマホをいじっていた。
「何してんだよ」
ひょっこりと後ろから火貂組の若頭、左馬刻が顔を出す。
「あ!碧棺さん!今一郎さんとメールしてたんです」
スマホの液晶画面を見ると山田兄弟の長男、一郎とRENが最近流行りのアニメの話で盛り上がっている。左馬刻にはなにがなんだかわからない話だったが。
「お前いつの間にあの一郎のダボと連絡先交換してたんだよ」
それを聞いたRENはうーんと顎に指を置いて悩むポーズをして考える。
「結構前から…ですかね。師匠探すのを手伝ってもらっているんで」
画面をスライドするとアニメの話以外にもRENの師匠、呂駒呂の情報などがちょくちょく上がっている。…どれも無駄に終わっているようだ。
だが、左馬刻はあの一郎とRENが自分の知らないところで仲良くなっているのが気に入らない。
「おいREN、連絡先交換するぞ」
年甲斐もなく対抗心を燃やす左馬刻を気にせずRENは嬉しそうな申し訳無さそうな顔をする。
「い、いいんですか?」
「おう」
連絡先を交換しようと自分のスマホを取り出す。その時にちらりと見えたのは有力なディビジョンチームのやつらとの連絡先がズラリとある画面だった。
「お前…本当に顔が広いんだな…」
「あはは…なんか…不思議ですよね」
こんな小さなガキが、有名なDJに拾われて、有力なチームとツテがある。前世にどんな徳を積んだらこんなに運が良くなるのか。だがそれを自慢しないところがコイツのいいところなんだろうな。
そんなことを思いながら連絡先の交換を終わらせる。その時のRENの顔は心底嬉しそうだ。
「ハッ、そんなに俺様と交換出来たのが嬉しいのかよ」
「はい!凄く嬉しいです!」
揶揄うつもりが凄く嬉しそうな顔で真面目に答えるもんだから、こっちまで空気がほんわかとしてきちまう。それを誤魔化すためなのか左馬刻は顔を逸らした。
その後、ヤクザって暇なのかと思うくらいにRENと左馬刻はメールを取り合っていたそうな。
─終─