大寒中の暖かさ

大寒中の暖かさ

青赤♀

青 さいど

大寒がきて数日

外は大雪に見舞われ、彼女と2人並んで暖房の下に座る

東京では珍しい粉雪が降り、大はしゃぎだった彼女も、ここまで寒いと猫のように炬燵でぬくぬくと電子板とにらめっこする

青)なぁ、りうら

赤)んー？なあに？

すぐにスマホから目を離し、にこやかな顔をこちらに向ける彼女

窓から見える粉雪が彼女に重なって見え、少し暖かくなった気がした

青)今日のご飯なにがいいかなぁって、！

赤)んー、、

赤)お味噌汁飲みたいから和食？

青)ええやん！！

青)献立考えとくな、ﾆｺｯ

俺も同じように笑って彼女に返す

そうすると俺の笑顔の100倍はある可愛らしい顔で返してくれた

愛の連鎖とはこのこと

-寝る前-

赤)おやすみのぎゅー、んむっ…ｽﾔｽﾔ、

青)寝んといてよ、笑

青)ん、ぎゅー、

足先と手先が冷たくなっている彼女

その冷たさを俺の暖かさで染める

青)りうら、手冷たいなぁ…

赤)そぉ、、？

青)温めるからぎゅーして寝よ？

赤)んぅ、わかた…、

今にも夢に入り込みそうな彼女

さっさと寝かせないといけない

青)ん、おやすみ

青)だーいすきだよ、♡

赤)おやすみ、Zzz

-朝-

寝室から泣き声が聞こえた

きっと彼女だろうと足を速めた

赤)まろぉ、…ｸﾞｽｯ、

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ(ドア開ける)

青)どうしたん！？

赤)まろ、っ…、

赤)どっか行っちゃったかとおもった、…ｸﾞｽｯ

話を聞くと、悪夢を見たらしい

俺が浮気してりうらのことを嫌いになるという最悪の夢

なだめても彼女の涙が収まる気はしない

赤)今日はずっとぎゅーしてて、？

青)ん、いいよ

珍しく甘えてくる彼女が愛おしくてイエスマンが発動している

-リビング-

赤)まろとぎゅーしあわせ、っ！！

青)んふ、そう？

赤)うんっ！！

他愛もない会話を交わし、あっという間に太陽が南の空に昇った

赤)お昼ご飯りうらがつくるーー♪♪

青)ちょ、危ないからやめ？

青)俺が作るから…

赤)いつまで子供扱いしてんのっ！！？

赤)りうらも大人だもーん♪♪

青)んちょ、！

俺の言う事を全く聞かない彼女

かなりやばい

火を使うと楽しそうに話す彼女とは裏腹に、心配でしかない

赤)ねえねえっ！！♪

赤)はんばーぐつくりたい！！

青)危ないから…俺が作るな？ﾆｺｯ

赤)だめっ！！

赤)りうらがつくるもんっ♪♪

危険な行為とは分かっている

だが彼女の成長のためと自分に言い聞かせ、1人で作ってもらうことに

ただ、危なければ後ろから支えるという事を契約している

赤)んぅ、…

赤)ｺﾈｺﾈｺﾈｺﾈ

赤)あれぇっ、~？

微笑ましすぎる

守りたいこの笑顔

赤)んぉ、っ！！

ｼﾞｭｰｰｰｰｰｯ

赤)こげちゃった、…

悲しそうな彼女だが、俺は構わない

俺だって初めて料理した時は焦げるというか別のものが出来てしまったのだから

彼女の目に涙が溜まるが、そこで止まる

きっと我慢しているのだろう

赤)だいすきなまろのためにまろがだいすきなはんばーぐ、、

赤)つくろうとおもったのに、…っ

青)ん、いいよ

青)一緒に食べよ？

赤)やだぁ、…泣

青)ハンバーグが焦げてても愛は焦げてないってわかってるから

赤)でもぉ、っ…

青)さ、たべよう！！

どこか気に食わない顔をしている彼女

俺は気にしないけどなぁ

-リビング-

赤)すきっ

青)おれもすきっ

バカップルなだけです書きたかったのごめんなさい‼️‼️(by 作者)

青)いただきまーーすっ！！✨

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

青)うんまぁ〜〜！！

正直に言う、まっっっっじで不味い

ただ彼女の笑顔を守りたいという理由で美味しいと嘘をつく

赤)ほんとっ！！？

赤)ありがとうっ…！

彼女の笑顔でちょっとだけ暖かくなった気がした