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「美晴先輩!この資料作るの手伝ってください。」 そんな声が聞こえた。声の主は見晴の二つ年下の高月桃香である。「んー。なに桃香。なんの資料」 そう言って出されたのが、明後日の重要な会議で使う資料だった。 その時彼女はこう思った。(これ、明後日までに終わるかな〜) と。 まぁ、そんなことはおいといて。その日の帰り道、願掛けのために伏見稲荷大社にお参りに行ったのだ。

ーそうして、あの男と出会ったのだー「ん?なんだアレ」 見晴が見たのは木の太い枝に座り、幹に寄っかかるようにして酒を飲んでいた男の人だった。その男は明らかにこの世の者ではないと、見晴は見た瞬間にそう思ったのだ。 なぜならその男は時代劇でしか見たことの無い狩衣に烏帽子を被り、見晴以外の誰からも認知されていなかったのだ。『変なモノを見た』と、見晴は思った。 普通の神社であれば『神様がわざわざ出てきてくれた。縁起が良い』と、思うかもしれないが、ここは伏見稲荷大社である。稲荷神を祀る神社に人の形をした者がいるだろうか。いるはずが無い。伏見稲荷大社の主祭神である宇迦之御魂神が一応人の形であるが、そもそも宇迦之御魂神は女、女神である。 見晴はあの男に見つからないように早々とお参りを済ませた――が、見つかってしまった。男は見晴に向けてフッと息を吹きかけた。

東美晴の怪奇録 第一巻 〜運命の出会い編〜

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