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准にとっては素直に微笑ましく、また羨ましくもある二人だ。ところが何故か鋭い視線を突きつけられて固まった。


あれ。何かまずい事言ったか……?


別に間違ってはいないはず。

創と霧山は三週間前に婚約した仲だ。


それもあって、准は親戚と一緒に実家で彼女と会っている。親同士の繋がり故、元々旧知の仲だ。

霧山玲那は准の二つ歳下。創より一つ歳下だ。准にとって彼女は妹のような可愛い存在だったが、創とはまた特別仲が良かったことを知っている。だから二人から婚約の話を聴いた時も、さほど驚きはせず笑って祝福した。


しかし、今の空気はとても張り詰めている。

何だ……破談は有り得ないし、喧嘩でもしたのか?

ドキドキしながら思考を働かせいると、玲那はパッと笑顔になって高らかに提案してきた。


「……そうだ! ねぇ、久しぶりに三人で飲みに行かない?」

「あぁ、それはいいね。准は? 今夜大丈夫?」


いつも通りの空気にホッとする反面、准は首を傾げる。

ん、今日!?

「ごめん、俺営業の加東さんと会う約束してるんだ」

准が慌てて謝ると、隣にいた創は眉を顰めてすぐに口を開いた。

「それって仕事の話?」

「あー、それは分かんない……」

「もし違うなら加東さんもお誘いして、四人で飲もうよ。どう?」

創の言葉に、玲那も目を輝かせて頷いた。


「そうしよう! 久しぶりに加東さんともお話したいな! 准くん、私達もご一緒していいか加東さんに訊いてもらえるかな……突然だし、無理そうなら大丈夫から」

「あ……う、うん」


マジか。

思わず頷いてしまったものの、二人の圧がすごい。何がなんでも一緒に会うぞ、というオーラが出ている。


加東さんには悪いけど、今夜は色々と賑やかな時間になりそうな気がした。




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