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「ただいま〜」

「ただいま」

買い出しを終えて帰ってきた

「いやぁ結構買ったね」

「せやなぁ、まあ全部飲めんくても置いときゃええしな 」

「そーね」

ニキが帰り持ってくれた重い袋を机に置く

「おもかったーー!」

「持ってくれてありがとな 」

「こりゃモテちゃうな〜困った困った」

「調子に乗るなよ」

「WWW」

いつものように会話が進んでいく

「早く飲みたい〜」

「先風呂はいっちゃおうぜ」

恐らくニキは昨日風呂に入ってないだろうし、一緒にいる身としては臭いのはやめて欲しい

「ええぇーー」

ニキは面倒臭いといったように顔をしかめている

「えぇってなんやねん、入れや」

「ちぇー、じゃあ先入ってくるわーだる〜」

そういって口をとがらせながらニキはお風呂場へと向かう

見送った背中があからさまに面倒臭そうで少し笑ってしまう


ニキが居なくなって静かになると、さっきの作戦のことが思い浮かぶ。

成功、、したんだよな、、?

一応成功したとはいえ、当初危惧していたニキを感じるハグはやはり無理だったか、と落胆する


どうしたらいいのか、またもやどうハグするか考えながら、少しずつ晩酌への準備を進める


言うのはやはりプライドが邪魔するし、これだけは却下だ。

「あ、 」

何気なくさらっとやってしまえば恥ずかしくもないのでは?と気づく、

酒を飲む時は横に座るだろうしその時にさらっとハグをしようか、一応付き合っているし変、ではないよな、?

「ぼびーでたよー」

「、おー、」

考えているうちにそんなに経ってたかと内心びっくりしながら俺も風呂場に足を運んだ


今回こそ成功させるぞ、と心に誓いながら




「出たでー」

「おっ!準備できてるよ!」

風呂から出るとニキが準備をしていてくれた

ニキはソファに座って、俺を待つ時間弄っていただろうスマホの電源を落としながらにこにこした顔でこちらを向く

「うぉナイス」

「はやくのも〜」

ニキに近づきテーブルを見ると、何本かのお酒とつまみ、そして夕飯を食べていないから、と調子に乗って買ったバーガーキングが置いてある

「いやぁ腹減ったなあ」

「まじで待ってる間食べようかと思ったもん」

「www待たせてすまんなw」

談笑しながらニキの横に座る。

今夜は楽しくなりそうだな、と密かに心躍らせる。


「あっ、」

「どした?」

「あっいやなんでもない」

その時、作戦の事を思い出して反射で声を出してしまった、いつやろう、、

ニキは不審そうな顔でこちらを見ている

「まっ、とりあえず始めよー!」

「うぇーい」

すぐにニキはまあいいか、となったようで、いよいよ晩酌が始まった

カシュッ、という良い音が響く

「かんぱーい!」

「乾杯ー!」

酒同士を軽く当てて、お互いの喉に酒が通る

「っかー!」

「っ、空きっ腹やからヤバいわ、まず食おうぜ」

そういってハンバーガーに手を伸ばし手に取ると良い匂いが辺りを漂う。

「うわっやばい!めっちゃいい匂いする!俺も食うー!」

「な!クソ美味そう」

作戦を決行する暇もなく俺とニキの宅飲みがスタートしてしまった。


ハンバーガーも食べ終わって、少し飲みが進んできた頃。


そろそろハグするべきか?と俺はそわそわが最大級になっていた、

(くそ、これどう行こう、、)

さらっと行く言うてもさらってなんやねん、自分の作戦の粗に少々怒りを覚えながら、作戦のことについて考える

とうとう、よし!!やるぞ!!と意気込んだ俺は

「…っな、なぁ、ニキ〜?」

隣で座っているニキにハグをした。

あくまでさらっと、さらっと、、、、不思議に思われないように、甘い雰囲気にはならないように、腕を伸ばしてニキの首へ巻き付ける

俺の心臓はばくばくしていて、頭が真っ白だ

ニキは、

「えっ、どうした?酔ってる?」

本気で困惑したような顔でこちらを見る。

「……いや、なんでもない、、」

失敗、、、か、、


なんだコイツ、と言った顔で見てくるのみで、抱き返してはこない。

はあ、とため息をつきながら腕を外す、

もはやヤケになり机にある半分ほど残っている酒を一気に仰ぐ。

「ぇ、えぇ、そんな一気に飲んで大丈夫?まじでどうした??」

「うるせぇ!飲むぞ!!!」

「えぇ、、ww」

もはやどうでも良くなった俺はとことん酒を飲んでやる、と決心する


(なんかボビー様子変じゃね、、?)

と思うニキを横に、せんせーは新しい酒を開ける



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雑談…

恐らく次が最終話になると思いますのでぜひ最後までお付き合いください

この作品はいかがでしたか?

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